高知ユナイテッドSCに先駆けてJFL昇格を果たしたFC今治。昨年には専用スタジアムも完成させました。これまで行く機会がなかったのですが、JFL、そしてJ3に進むためにどんな「器」が必要なのかを知るべく、このほど訪問してみました。
高知から高速を走ること2時間ちょっと、新しいスタジアムなのでカーナビもあまりあてにならない中、ありがとうサービス.夢スタジアムにやって来ました。
入場口の手前は駐車場になっているのですが、ホームゲームのあるこの日はイベント広場になっています。ご当地アイドルグループとおぼしき女の子たちが来ていて、握手会の最中でした。
駐車場の端には、FC今治のパートナーとスポンサーの名前が一堂に並んでいます。錚々たる企業が並んでいて、ただただ凄いの一言です。
スタジアムに着いたのは正午近くでしたが、スタジアム前は既に盛況。スタジアムグルメの露店がいくつも並んでいますが、中には既に完売のところも。ただ、幸いご当地の今治ラーメンがまだ残っていたので、行列に並ぶことにしました。
今治ラーメンということで、ご当地キャラクターのバリィさんが登場。ゆるキャラグランプリにも輝いた人気者です。
こちらが今治ラーメン。レモンはお好みで入ります。あっさり塩味ベース、高知ではみそ味のラーメンを食べることが多いので、久々の風味でした。かまぼこもしっかりとした歯ごたえです。
ゲート前の一角で、Jリーグ入りを目指すチームへの寄せ書きを集めています。軽自動車の幅2台弱ぐらい、かなりの大きさです。
当然ながらグッズ販売コーナーがあります。バリィさんというキラーコンテンツを持っているのは大きいですね。高知ユナイテッドも県内マスコットとうまくタイアップできれば良いのですが。
スタジアムの手前に大きなビジョンが置かれています。映し出されているのは、前節行われたデゲバジャーロ宮崎とのアウェー戦のダイジェスト。6-2の大差で勝った試合で、サポーターが安心してみていられる内容です。
スタジアムは駐車場から階段を上ったところにあります。斜面にはFC今治のロゴが掲げられています。かつて瀬戸内の海を支配した水軍がモチーフとのことで、同じ愛媛の野球独立リーグ愛媛マンダリンパイレーツと同様の発想と言えます。
さて、ここからスタジアムへ。基本は階段ですが、スロープも設置されています。
この日はメインスタンドのエリア指定席に行くので、途中ピッチのすぐそばを通ることになります。春野球技場でも思いますが、やはりこの目線で歩くと臨場感が違います。スタジアムの規模が大きくなると、こういう動線を確保するのは難しいとは思いますが、やはりピッチと同じ目線を感じられる場所は良いですね。
アウェー側のゴール裏。と言っても宮城から愛媛まで来るのはかなり大変なことで、アウェーサポーターは端の方にいるぐらいです。スタンドの上にはテントが張ってありますが、バーベキューや焼き肉でもできるんでしょうか。スポンサーを考えれば、十分あり得るサービスではありますが。
そして、このスタジアムの最大の売りは、バックスタンドを作らなかったことで、今治の街と瀬戸内海が一望できることです。広々とした眺望はもちろん素晴らしいとして、今治をホームタウンとしていることを、是が非でも認識できるようになっています。
ホーム側ゴール裏には、JFL他のフラッグが並んでいます。
来年、高知ユナイテッドSCの試合でも、中央の旗が並ぶようになってほしいものですが、そのためにはこれからが正念場です、とちょっと話題脱線。
次回は試合編をお届けします。