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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

秘境トロッコで四国山地横断(1)琴平でトロッコ乗車

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 四国各地を走るトロッコ列車多度津から山あいを抜けて高知を縦断する土讃線の山間部でも、「絶景!土讃線秘境トロッコ」という列車が琴平~大歩危間で運転されています。ところが、新たな観光車両を導入するとのことで、トロッコ列車は今月末で運転終了。ならば動いているうちにと、乗りに行ってきました。

 

 

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 朝一番の列車から乗り継いで、琴平駅に到着。少し時間があるので、駅付近を歩きます。

 

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 駅前通りを少し歩いたところにある高灯篭。かつて、その灯りは瀬戸内海まで届いていたそうです。

 

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 橋の手前にある大鳥居。ここを潜ればこんぴらさんへの参詣モードですが、今回はこの手前で引き返します。

 

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 すぐ近くにある琴電琴平駅。今日はこちらを見に来ました。

 

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 琴電琴平駅の駅舎。門前町だけあって和風建築、なのですが、窓の造りが独特です。

 

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 木製の駅名板。江戸時代の商家にありそうな字体です。

 

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 駅では高松築港行の電車が、間もなくの発車を待っています。

 

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 かつては雑多な旧型電車が入り乱れていた琴電。現在は整理が進み、車両の種類はかなり減りましたが、それでも大手のお古なのは変わりません。こちらは京浜急行から来た車両です。

 

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 改札の上にある路線図。左右にいる青と桃色のキャラクターは、イルカの「ことちゃん」「ことみちゃん」です。

 

twitter.com

 

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 琴電が経営危機に陥った時期に登場したことちゃん。危機を克服した今では奥さんと娘さんの3人家族です。

 

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 ご意見箱のイラストは、ちょっとスリム。

 

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 それが今やこんな感じ。うどんの食べ過ぎでしょうか。しかも勤め先をつかまえて罠呼ばわり……この他にもLINEスタンプとか、いろいろフリーダムです。

 

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 うどんで思い出したのですが、これが香川のWiFiです。ちなみに高知だと発信元が同じサイズで酒がなみなみと注がれています(大嘘

 

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 JRの琴平駅に戻ってきました。琴電と比べると質素な感じですが、実は改装工事中。本来はもっと堂々とした造りの駅で、工事が終わればその姿を再び現すはずです。

 

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 トロッコ列車は既に駅に入っていました。列車表示板にも出ています。特急列車はアンパンマン列車のようで、イラストが入っています。

 

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 こちらがトロッコ列車。デビュー20年目を迎えた列車です。

 

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 跨線橋を渡ってホームに降りてすぐぐらいに、上りの特急が入ってきました。トロッコと並んで撮影します。

 

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 車内は古風な照明に、木製のテーブルと椅子が並んでいます。

 

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 車両番号。キクハの「ク」に引っ掛かりを覚えた方はマニアです。「ク」というのは制御車、つまり運転台のある車両なのですが、普通この型式表示が付けられるのは電車で、ディーゼルカーは通常運転台があっても付けられることはありません。それがわざわざついているのは、この車両が運転台があっても動力がついておらず、自力では走行できないためです。ディーゼルカーはその名の通りディーゼルエンジンがついているのですが、この車両はディーゼルカーとの連結を前提とはしているものの、自前のエンジンがない珍しい存在なのです。

 

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 そんな興味深い車両なのですが、乗車できるのは琴平からではなくて途中の壺尻という駅から。そこまでは、後ろに連結されたかつての特急列車の改造車に乗ることになります。