2016年二度目のアヒルちゃん(ラバー・ダック)登場!9月11日に大阪市住之江区の名村造船所大阪工場跡地で、秋の恒例「すみのえアート・ビート」が開催されました。昨年は実習で泣く泣く諦めた私ですが、今回2年ぶりに参加することができました。
地下鉄北加賀屋の駅から5分ほど歩き、新なにわ筋を西に曲がると、造船所跡地の向こうにいきなり巨大な黄色い頭が見えてきます。そう、アヒルちゃんです。
名村造船所跡地到着。今年もいつもの場所で、アヒルちゃんがぷかぷかしています。
さて、今年はアヒルちゃんがただぷかぷかしているだけではありません。北加賀屋界隈ではさまざまなアートスペースを巡ってアヒルちゃんのスタンプを集める「あひるちゃんスタンプラリー」が開催されているのです。クリアすれば先着順でスペシャルグッズがもらえると言いますし、参加しない手はありません。会場で台紙を貰い、早速北加賀屋の街を歩きはじめました。
最初に訪れたのは"MASK"。鋼材加工場・倉庫の跡地が、巨大アート作品の基地になっています。
まずはこのチェックポイントでスタンプ押印。各ポイントにはミニアヒルちゃんとスタンプ(左側の台の上)が置かれていて、台紙上で指定された箇所にスタンプを押していくことになります。
次のポイントは「北加賀屋みんなのうえん」。点在する空き地を利用した農園ですが、単なる市民農園ではなく、農産物を含むものづくりやアートの拠点にもなっていくという空間です。
北加賀屋はかつて賑わった工業地帯のど真ん中にありますが、造船所を除けば戦後すぐまで農地が広がっていたそうです。下町然とした住宅が軒を連ねる今の姿になったのは最近のこと、むしろ農地としての歴史の方がはるかに長いのです。
そんな農園の中から、ミニアヒルちゃんが顔をのぞかせているところで、スタンプ2個目ゲット。次はアヒルちゃんの所属先にして、北加賀屋でのアート活動を進めるキープレイヤー、千島土地の本社ビル裏に向かいます。
先程とは打って変わって、涼しげな噴水でミニアヒルちゃんがぷかぷかしています。
9月とはいえよく晴れた昼間、日差しの勢いはまだ衰えていません。そんな中で、ビルの陰の噴水とアヒルちゃんの表情に、いくばくかの涼を感じたのは私だけではないでしょう。
次に向かったのはギャラリー・バーの「騒ギニ乗ジテ」。 地域密着型のアート活動の舞台となるバーです。
バーなのでカウンターもありますが(写ってないけど)、それ以外はいろいろ置かれているのを除いてシンプルなスペース。動かしてしまえば広々と使えます。
そんなバーの中に登場したミニアヒルちゃんも、れっきとしたアートです。
アヒルちゃんを眺めながら、冷たいドリンクを1杯引っ掛けたかったのですが、営業自体は夕方からということで断念。スタンプだけ押して次のポイントに向かいました。
次のチェックポイントは、アーティストが社宅を改造した住宅です。この日も絶賛改装中でしたが、住んでいる人もおられるようなので、住宅内の写真は割愛。
ということで、ひとまずチェックポイントのみ。
ご覧いただければお分かりの通り、いかにも戦後の集合住宅です。こういう住宅のリノベーションにアートやコミュニティデザインが加わる例、最近増えてきたような気がします。
続いてのチェックポイントは♭(フラット)ギャラリー。カフェも併設されたアートスペースです。
隣のカフェ(昔ながらの喫茶店、という感じですが)ではアヒルちゃんオムライスなんてメニューも出ていました。
そして最後のチェックポイントが、北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想インフォメーションセンター「ク・ビレ邸」。
かつての個人商店と思しき民家の内装が改造され、バーのカウンターができるとともに、アート・情報発信の拠点にもなっています。
ショーウインドーから見えるミニアヒルちゃん。いよいよ最後の関門です。
スタンプを押して中に入ると、幸いスペシャルグッズには間に合いました。台紙を渡すか、ミニアヒルちゃんとの証拠写真を撮るかでグッズが貰えるそうなので、後者を選択。晴れてスタンプラリー完遂、グッズも入手して、再びアヒルちゃんの待つ名村造船所跡地に向かったのでした。