春野球技場での第40回四国サッカーリーグ第2節、第2試合は今年からリーグに参入したKUFC南国と、中村クラブとの対戦です。
その前に、第1試合の観戦記がまだの方はこちらからどうぞ。
第1試合とは打って変わって、静かな中で掛け声とボールを蹴る音が鳴り響く場内。アナウンスなければ、得点表示をする人もいなくなってしまいました。
観客数もかなり減り、キックオフ予定5分前に数えたところ、メインスタンドで27人、バックスタンドは9人でした。この後徐々に増えはしたのですが、100人には遠く及ばない感じでした。
ところで、先のエントリでは高知ユナイテッドSC誕生に際して「再編」という言葉を使いました。言い換えれば「統合」や「合併」という言葉を使わなかったのですが、この理由がKUFC南国の存在です。
高知ユナイテッドSCはアイゴッソ高知と高知Uトラスターが1つになったチームという位置づけなのですが、これにより四国サッカーリーグの枠が1つ余りました。そこで新たにKUFC南国がリーグに参入することになったわけです。
そのKUFC南国ですが、Facebook公式アカウントを見ると、高知Uトラスター出身、あるいは高知大学所属の選手で半数以上を占めていて、Uトラスター時代の流れをある程度受け継いでいるようにも見えます。KUFCの"KU"が高知大学(Kochi University)、UがUトラスターを彷彿とさせる面もありますし。その一方で、「南国」はアイゴッソ高知がかつて冠していたものでもあり、その点ではアイゴッソ高知の流れも引き継いでいる面もまたあります。
そう考えると、アイゴッソ高知と高知Uトラスターが統合し、全く関係のないチームが1つ新設されたというよりは、新たな名称の下で2つのクラブを編成しなおし、一方がJ昇格を特に強く打ち出すようになったと考えるのが自然なようです。現時点で分からないことや裏が取れない記述が多いので、これ以上断言的なことは言えませんが、いわゆる球団合併という理解では収まらない現実があることだけは認識しておくべきでしょう。もっとも、同様の事例は他県のクラブでもあるかも知れませんが……
バックスタンド背後に掲げられたごっくん馬路村の広告。馬路村農協は高知Uトラスターのスポンサーでもありました。
さてさて試合開始です。今までサッカーの観戦経験と言えば、J1、J2、ACLを1試合ずつなかった私が、地方リーグの試合をダブルヘッダーで観ています。我ながら、人生って変わるものだと実感します。
試合前の撮影に臨む中村クラブイレブン。中村クラブはその名の通り、高知県西部幡多地方のクラブです。昨年はリーグ7位でしたが、入れ替え戦に勝利して残留しました。
コイントス。第1試合はコインを腕の上で止めていましたが、今回は地面まで落としていました。この辺、特に決まりは無さそうです。
試合前にエンジンを組むKUFC南国。高知Uトラスターに引き続き、JA馬路村の広告を付けて戦います。
さて、試合は序盤一進一退でしたが、シュートに持ち込めるか否かで徐々に差が出てきます。
前半20分には井上が押し込んで、KUFC南国が先制。
39分に中田が追加点。
終了間際には井上のシュートが決まり、KUFC南国が3-0とリードして後半を終えます(なお、この試合の得点経過はKUFC南国のFacebookサイトによります)。
後半に入ってもKUFC南国が得点を重ねます。52分には出口が左下に決めて4-0。さらに69分には大西がオーバーヘッドを決め、スタンドからも歓声が沸きました……が、写真を撮るのに失敗。済みません……
その後もシュートを重ねるKUFC南国。ただ外されたら外されたで、ボールは誰もおってくれないため、選手が自ら取りにいかないといけません。試合終了間際になると、やはりこれは堪えます。
結局5-0のまま試合終了。KUFC南国が第1節に続き連勝しました。
こちらが最終スコア、と言いたいのですが、掲示が何もないのでどうしようもありません。
ともあれ、勝ち点を6に伸ばしたKUFC南国。高知ユナイテッドSCを抜いて2位になりました。逆転現象と言えばその通りですが、とにもかくにも首位のFC今治を止めない限り、高知県勢のJ昇格はあり得ません。直接対決はまだ先ですが、何とか勢いを持続させたままぶつかり、引きずり下ろしたいものです。
本日の試合予定は全て終了。ここからゴールを片付けるのも選手の仕事です。