四国サッカーリーグで切磋琢磨してきたアイゴッソ高知と高知Uトラスターが再編され、新たに誕生した高知ユナイテッドSC。開幕戦は仕事で観られなかったのですが、第2戦となる多度津FCとの試合が春野球技場で行われたのを観に行ってきました。
春野総合運動公園は野球などの試合があり、さらに子ども連れで賑わっていて、駐車場を探すのに四苦八苦。だいぶ離れたところにようやく停めましたが、今度は球技場までの道が分からない。たぶん大回りしたとは思いますが、何とかたどり着きました。
ホームスタンド前では「わんピー」が登場していました。アミューズメント系企業セントラルグループのマスコットで、高知市内ではイラストをよく見かけます。
ちなみに、この付近では高知ユナイテッドSCのグッズのほか、四国サッカーリーグの案内冊子、豚串やパン、デザート、ジュースなどの露店も並んでいました。春野でのサッカー観戦は初めてなので、用心して弁当を事前に調達していたのですが、この分なら食べるものの心配は無さそうです。
ちなみに、観戦は無料で、チケット等もありません。
スタンドに上がりました。春野球技場はゴール裏にスタンドがないので、ユナイテッドのサポーターはバックスタンドに集まっています。
そしてスコアボードは手動。時計もありません。陸上競技場であれば設備は整っているでしょうが、常時使うにはそれなりの観客数を集める存在にならないといけない。こういう環境から、Jリーグを目指しているのです。
今回の対戦相手は多度津FC。昨年は四国サッカーリーグで5位でしたが、アイゴッソ高知が1度引き分けた相手です。
昨季の星取表(愛媛県サッカー協会、PDF)を見るとアイゴッソ高知、高知Uトラスター、そしてFC今治が三強となっていて、他のチームとは勝ち点で大きな差がついています。このうち高知の2チームが再編されたわけで、今季はかなりの確率で2チームの首位争いとなります。それだけに、直接対決以外で勝ち点3を取りこぼすのは避けなければいけません。
試合前のコイントス。高知SCのキックで試合開始が決まりました。
円陣を組む高知SCのスタメン。快勝した前試合の流れを引き継ぎたいところです。
そして試合開始。最初は一進一退だったところ、徐々に高知SCのペースとなります。ただなかなか決定機に持ち込めない中で、多度津FCの速いカウンターも侮れません。そんな中でも高知SCからのシュートが次第に出てきたものの、ことごとく枠外に外れて先制できません。
試合を支配しきれない中、多度津FCにセットプレーのチャンスを作られる高知SC。
極端に危ない場面こそないものの、苦戦が続きます。
枠内へのシュートも見られるようになりましたが、ゴールを割れません。表現が難しいのですが、相手キーパーを翻弄しているように見えないのです。
優位な場面こそ作りながら、肝心なところで決めきれない高知SC。
セットプレーもままならず、スタンドは歓声と溜息の繰り返しです。
それでも、前半終了間際になるとお互いにボールを奪ってからすぐ相手ゴール前に持ち込むようになり、試合展開が速くなります。雰囲気が変わるかと思ったところでハーフタイムを迎えました。
そして後半開始。高知SCは選手を1人入れ替えて臨みます。そして早々に試合が動きますが、あろうことか得点したのは多度津FCでした。開始1分頃(公式の時間が分からないので大体です)、多度津FCのFW岡田が決定機を作り、左隅に決めて0-1。高知SC、四国サッカーリーグ参戦初の失点を喫してしまいました。
高知SCはすぐさま反撃。5分頃に金橋がゴールに流し込み同点とします。
ここから試合がさらに動くかと思われましたが、両チームともチャンスで決めきれず、元の流れに戻ってしまいます。高知SCは27分(ほど)にさらに選手を2人入れ替えますが、多度津FCのゴールをこじ開けることはできません。その上、31分(ぐらい)にはGK滝がゴールを大きく飛び出して相手MFと衝突、一発退場を喰らうという珍しい(ですよね)ことをやらかしました。既に3人が交代、枠を使い切ったのにどうするんだ?と訝ったのですが、4人目の交代が認められてGK溝ノ上が出場。ただし10人で戦うことには変わりなく、高知SCの苦戦は続きます。
たった1点でも欲しい高知SC。後半42分(およそ)には相手キーパーがバックパスを手で扱ってしまい、ゴール間際でフリーキックのチャンスをもらいます。しかし相手選手が気になったか、金橋のキックはゴールを大きく外してしまいました。それでも諦めない高知SC、終了間際にはパワープレーに出ます。フリーキックをGK溝ノ上が蹴りだしますが、相手GKが直接抑えてゴールは成りません。
結局1-1のままでフルタイム。
高知SCにとっては、FC今治を追うために欲しかった勝ち点を2つ落とす結果となってしまいました。
試合後の挨拶に来た高知SCのメンバー。次回はアウェー戦、それまでにパスとシュートの精度をどれだけ上げられるかが課題です。
スタンドを降りると、ヒーローインタビュー用のボードが置かれていました。
次のホームゲームは24日。宿敵(あえてこの表現を使いましょう)FC今治を上回ってJFL昇格をつかむためには、次こそこのボードを使えるようにしないといけません。