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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(42)六反地駅(JR土讃線)

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 冬の晴れた朝。日向に出れば底冷えがようやく緩む頃、六反地駅に降り立ちました。

 

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 数えるほどの乗客とともに、六反地を発っていった1両だけのディーゼルカー

 

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 それも去ってしまえば、静かな冬枯れの風景が広がります。

 

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 細い1本だけのホームに小さな待合場所。駅の旅を続けてきて、お馴染みとなった光景です。

 

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 駅に通じる細い道を下り、振り返ってみました。

 駅舎もなければ線路も見えない、コンクリートの築堤上の構造物。そうと知らなければ、ここを駅と気づかない人がいても不思議には思えません。

 

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 駅のそばを走る国道を渡ると、材木置き場が広がっていました。朝早くから、建築機会が材木を並べています。

 

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 その傍らに、新しそうな石碑が建てられていました。

 

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 ここがかつて中学校であった事実を遺す石碑。

 いずこも同じ少子化・過疎化で、学校の統廃合が県内各地で進んでいます。廃校の中には新たな形で利用されるところもありますが、ここにあった旧仁井田中学校の建物は、もはや跡形もなくなっています。

 

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 駅に戻ってきました。この間、人の姿を見ることはありません。

 

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 ようやくやって来たワンマンカー。わずかとはいえ人々の姿を確認できる列車で、駅をあとにしました。