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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(116)北山駅(とさでん交通伊野線)

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 いの町内を走るとさでんの線路の北側にそびえる山なみは、途中で東の八代通方面からも、西の伊野方面からも、徐々に線路に近づいてきます。それが線路の手前まで迫ってきたところに、北山駅があります。

 

 

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 法面に貼りつくように、東行の細いホームがわずかな敷地に置かれています。

 

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 反対側の西行は、案の定のノーガード電停。道路上に描かれたスペースすら、他よりも細く見えます。

 

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 停留所のすぐ西には小さなカーブ。これを曲がれば、終点伊野までは一直線です。

 

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 ホームの左右は線路敷、歩道はありません。停留所を利用する人は、いきおい線路上か、道路を渡って国道の車道脇を歩くしかありません。

 

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 停留所の傍らに置かれたバス停。下りのバスは、伊野からさらに北の山奥へと向かっていきます。

 

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 そのバスが停まるのは、反対側の停留所。かつて土佐電バスが使っていた頭の丸い標柱は、今は役目を失って、錆びるに任されています。

 標柱があるのはガードレールの内側。今は冬なので道路沿いの雑草は枯れ、バス停のそばでバスを待つこともできますが、草に覆われる春から秋はどうなることか。

 

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 道路の向こう、枝川を隔てて山並みが見えます。冬枯れの中、遠くまでの景色が見通せます。

 

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 駅の東側、小さく曲がった先からしばらく真っすぐに伸びていく線路と道路。

 見通しを遮るものもほとんどなく、向こうに見える高知市内との間の峠まで吸い込まれていきます。

 

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 駅の北側に迫る山。文字通り北山という自然条件です。

 

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 国道の反対側から大きなディーゼル音が聴こえてきました。やがて現れたのは、伊野を出て高知に向かう土讃線普通列車です。

 

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 線型の良い区間を、ディーゼルカーは車や電車よりも快調に駆け抜けます。次の枝川を出れば土讃線も軽い峠越え。そして目指す高知の市内へと入っていきます。

 

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 ディーゼルカーが去った後、東行の電車がやって来ました。

 途中駅の少ない土讃線が駆け抜ける横で、電車は細かく刻みながら、東へと進んでいきます。