後免から土佐山田の間、しばらくバス道沿いを走る土讃線。その真ん中ほどに、土佐長岡駅があります。
わずかな乗客を降ろして高知へと走り去る列車。降りた乗客も、迎えの車で早々に駅を後にします。何もないホームに残るのは、酔狂な旅人ぐらいです。
田んぼの中を並んで走る鉄道と道路、並んで立つ駅とバス停。
ただ一本延びるだけの駅、歩道もない道端に表示が立つだけのバス停。駅には普通列車が、1本を除いてすべて止まるとはいえ、まるで高速で通過されるのが前提のような佇まいです。
列車が去っていった高知方面。目に入る限りの直線です。
土佐山田方面もしばらくは直線。ところどころたわんでいるように見える、どことなく頼りなげな2つのレールの上を、毎日特急列車が爆音を上げて突っ走っていきます。
レールの先を見ると、2つの明かりが。普通列車が来たようです。
のんびりと、その姿を徐々に大きくしていく普通列車。
土佐長岡駅に入ってきた2両の列車。長く延ばされたホームにちょこんと接すると、すぐまた高知へと走り出していきます。
