国際モンゴル学会では昨年から地域ごとのセミナーを行っています。このほど第2回アジアン・セミナーが日本で開催され、私も研究報告を行ってきました。
国際モンゴル学会はほぼ5年に1度「世界モンゴル学者会議」を行っているのですが、その合間の研究活動も活発に行おうということで、ヨーロッパ・アジア等の地域ごとのセミナーを開催するようになりました。アジア地域では昨年第1回セミナーが行われ、今年は第2回セミナーが昭和女子大学(東京都)で開催されることになりました。そこで、私も研究報告の機会を頂いたのです。
セミナーの模様は国際モンゴル学会のウェブサイトに早速アップされています。今のところモンゴル語のページだけですが、この速さでアップされること自体が驚きです。
今回のセミナーは「20世紀のモンゴル世界:回顧」というタイトルで、現在のモンゴル国や中国内モンゴル自治区、ロシア・ブリヤート共和国を中心とするモンゴル世界について、各国の研究者が報告を行いました。
私の報告は”Looking Back on MPR: The Mongolian Attitude toward Their
Country and Life under Socialism”というタイトルで、旧社会主義諸国を主とする国際調査プログラム"Life in Transition Survey"第1回調査を基に、モンゴルの人々が社会主義時代と民主化・市場経済化後の社会状況をどう捉えているのかを分析したものです。報告は第1日の第3セッション「宗教・文化・現代社会」で行っており、日本モンゴル学会の下記リンク先から報告要旨をご覧いただけます。
日本で開催されたモンゴル関連の大会として、今回のセミナーは私が経験した中で最大のものになると思います。その中で報告の機会を得られただけでなく、今後に向けて貴重なコメントや激励も頂けたのは非常に幸運なことです。大会開催に関わった皆様には本当に感謝です。
なので、報告の内容については是が非でも論文にしないといけません。なんとか頑張ります(汗