先日のエントリで京柱峠に登ってきた話を書きましたが、当日は峠から降りてからも、しばらく国道439号線を西へと走り、高知県北部、嶺北地方を横断することにしました。
大豊町内の国道32号線との重複区間、JR大田口駅からは少し歩いたところにあるのが「大田口カフェ」。蔦のからまった和洋折衷と言えそうな別の表現が良さそうな、なかなかに良い味を出している外観のカフェです。
店の前には、古道具から何から、いろいろ並んでいます。
旗のようなものは何かと思ったら、チベット語の経典(たぶん)と仏教画が描かれていました。何やら不思議な雰囲気が増していきます。
ここに来るのは2回目。以前は鹿バーガーを頂きました。ランチメニューも気になるのですが、京柱峠でうどんを既に食べた後なので、今回はデザートとドリンクを楽しむとしましょう。
椅子の上にはシカの毛皮。命を頂く以上使えるものはなんだって使わせていただく、ということになります。
というわけでケーキのセット。「甘いものは別腹」は女性だけの専売特許じゃありません。今回は大豊町特産の碁石茶を使ったロールケーキにしました。非常にあっさりしていて、もう1個ぐらいはいけそうです(いくらなんでも2個目は食べませんでしたが)。
さて、ケーキを頂いたら再び西へ。役場手前の交差点で国道32号と再び分かれてトンネルを抜け、大豊町から本山町、土佐町への道は幅の広い2車線が続き、この間順調に進んでいきます。
土佐町で道の駅土佐さめうらに立ち寄りました。嶺北地方にある道の駅は、ここと大杉の2箇所です。
道の駅さめうらで目立つのがこの距離表示。歩いてすぐのところから数十キロあるところまで様々です。
道の駅さめうらは高知の道の駅では比較的小さめですが、野菜や漬物、土佐あかうしやはちきん地鶏、清酒にどぶろくなどなど、地元産品は充実しています。敷地内にコインシャワーもあるので、ロングドライブ中の人には重宝することでしょう。近くには先程の標示にも出ていた地酒「桂月」の酒蔵があるのですが、どうせなら時間を取ってじっくり見たいので、次の機会のお楽しみにしましょう。
土佐さめうらからさらに西に走ると、次第に谷も狭まっていきます。とはいえ限られた部分を除けばこの辺は2車線の道路、最近開通したトンネルもあって運転ははるかに楽です。そんなトンネルをくぐる間に、車は土佐町と嶺北を抜け、いの町に移りました。そしてさらに谷あいを走ると旧吾北村の中心部の集落に入り、伊予西条から四国山地を縦断してきた国道194号線と合流します。
そんな重複区間の間にある道の駅633美の里。そんなにムササビが多いのかと思いきや、国道194号線と439号線が合わさっているということで、194+439=633ということだとか。
風見鶏っぽい風向計が並ぶ奥にある建物に、売店と道路案内所と食堂、さらに洋菓子屋さんもあります。
施設てっぺんの風向計。今日はちょっと手持ち無沙汰のようです。
今はツバメの巣作りのシーズン、こちらの屋根にもツバメがいます。安全用の受け皿が梁につけられているのですが、見るとかつての特急つばめ号のヘッドマークを描いたシールが貼られていました。
駐車場には国道194号線沿線の観光案内があります。残念ながら国道439号線のものはないようです。
一方で、旧吾北村の看板はすっかり色あせてしまっています。合併で村が無くなってからもう10年以上、年月の経過を感じさせる看板が、撤去もされずにただ残っています。
道の駅を出て少し走ると、2つの国道はそれぞれの目的地に分かれていきます。ただ今回の国道439号線の旅はここまで。南下する国道194号線で、高知市内に帰ります。
2つの国道の分岐点から、西に向かう国道439号線を眺めます。ここから目指す先は四万十市、かつての中村市の中心地です。
ここから西に少し走った辺り、柳野地区にある観光施設の看板。いずれ訪れる機会がありそうな気がします。
向こうには温泉の大きな文字。ここも気になりますね。
などと考えていると、国道439号線の旅をまだ続けたい気分が湧いてきます。京柱峠に登れたことで妙な自信もついたことですし、この際残りの区間も走ってみようという欲も出てきます。1日では無理でも、2回に分けたら何とかなるんじゃないか、そんな感じでどんどん気が大きくなってきたのですが、帰ってから地図で調べると、
結構距離が残ってる……しかもものっそ山道っぽいルート……
こうなるとあっさり怖気づいてしまうのですが、さて今後どうなるやら?
ちなみに、京柱峠に登った時の話は下記エントリにて。