開幕カードを連勝で飾った高知ファイティングドッグス。3試合目から四国アイランドリーグ球団同士の対戦、相手は徳島インディゴソックスです。
前の試合ではマニーが欠場。これで一部に先行きを不安視する見方も出てきました。ただ、昼頃に見たドッキー(ファイティングドッグスのマスコット)のツイートでは普通に練習に出てきているのが分かったので、大きな問題は無さそうだと安心して球場に向かいました。
で、球場に着いてみるとご覧の通り、スコアボードには1日同様1番DHでマニーの名前が出ています。どうやら心配には及ばなさそうです。
試合開始前にマイクを持って出てきたマニー。ファイティングドッグスの公式戦では、1回表の守備前、選手が登場する際に、スタンドに一言挨拶していくことになっています。これはマニーも同じで、むしろ一番最初に登場。今回も開幕戦と同じく「コウチ、サイコー!」の一言でした。
ファイティングドッグスの先発は林逸翔。全体的に球が高く、3ストライク目や2アウトからという決めどころの投球に苦しみ、球数が多くなります。初回はボークまで出る苦しい内容でしたが、何とか失点は免れます。
徳島インディゴソックスの先発は橋本隼。初回先頭打者がマニー、緊張する場面です。
そして注目の結果は、マニーが三遊間をきっちり破って出塁。直後の銀二郎のショートゴロで封殺されましたが、銀二郎自体は一塁セーフでチャンスをつなげます。
そして2死1,2塁から開幕戦のヒーロー、アンダーソンが右中間にタイムリー2塁打を放って2点を先取!この日も幸先のいい滑り出しです。
と思ったら、2回裏に突如スコアボードの電気が繋がらなくなるトラブル。カウントも表示されず、困ったことになりました。こうなってみると、スコアブックが付けられる人は凄いなぁと実感します。
そんな中迎えたマニーの2打席目でしたが、スタンドには届かずフライアウトで2回裏が終わります。
すると3回表、2死から4番小林がセンター前ヒットで出塁すると、続くテハーダが放った打球はライト線方向へ。これを安藤が捕りきれず、結果3塁打となってインディゴソックスが1点を返します。
しかし、この日のファイティングドッグスは点を取られたらしっかり取り返します。直後の3回裏に銀二郎と安藤が連続ヒットを放つと、ザックがライト方向への2塁打で2人を還し、今度は3点差に突き放します。
ところが、インディゴソックスも食い下がります。4回表には先頭の三國が四球で出ると、四球と暴投で3塁まで進み、垂井のショートゴロの間に生還。ノーヒットで1点を返します。
その裏、マニーの第3打席。1死走者なし、好きなように打って良さそうな場面だけに期待も高まりましたが、直球に押されレフトフライ。
5回表、駒田監督は林を下げ、2番手に加藤を送ります。
ところが、加藤は先頭の橋本球を歩かせると盗塁を許し、小林のファーストゴロでさらに進塁させると、テハーダの打席では暴投。4回に続き、ファイティングドッグスバッテリーがバッテリーエラー絡みで無安打失点を取られ、再び1点差とされます。
しかし、この日は打線が相手を抑えます。5回裏、ファイティングドッグスは1死からヒットとフォアボールで1,2塁とすると、祐人が放った打球はライト線ギリギリのところでスタンドイン!3ランホームランで今度は4点差としました。
逆に再び突き放されたインディゴソックスは、6回裏に関口を2番手で起用。
今度も1死走者なしでマニーに打席が回りましたが、ファーストへのファウルフライ。なかなか飛距離が出てきません。
一方、投手を見ると6回には加藤が立ち直り、インディゴソックスはこの試合初の三者凡退。7回は3番手三谷がいきなり先頭のジェフンに当てるなどでピンチは作ったものの、得点は許しません。
駒田監督はさらに細かい投手起用に出ます。8回には新加入のラフが登板、ヒットとフォアボールはあったものの、終わってみれば打者4人で無失点と、こちらも結果は残します。
投手陣が踏ん張ってきた中、ファイティングドッグスに再びチャンスが訪れます。8回裏、1死からハン・ソングがセンターへの2塁打を放つと、ここまで無安打だった9番森田が左中間を破る2塁打!これで追加点が入るとともに、ファイティングドッグスは先発全員安打になりました。こうなると、次のマニーの打席が楽しみです。一方の関口は全球直球で勝負に出ます。
そして結果はマニーの勝ち!追い込まれはしましたが、最後は右中間の空いたところに打ち返し、ダメ押しの2塁打で来日初打点を記録しました!
ここで代走ラシィナが送られ、本日のマニーの役目は終了。5打数2安打、通算では8打数3安打ですから上々です。
実のところ、この日のマニーは直球に押されている感じがありましたし、そこからすれば全球直球勝負は正解です。ただ、関口は速い球を投げることを意識したが故に、制球が乱れた感がありました。その結果3-2までは持ち込めたものの、最後はストライクが欲しかったところで、マニーのバットコントロールが勝ったという内容でした。
ともあれ、実に見応えのある勝負でした。こういう打席を間近で見られたのは収穫ですね。
マニーの打席を終えたところで関口は降板。後を託されたゾーゾー・ウーはさらなる追加点は許さず、9-3で最終回に入ります。
9回のマウンドに上がったのは羅國華。どうやら今年は彼が守護神のようです。
ただ、羅は先頭のジェフンにレフトの頭を越すソロホームランを打たれてしまいます。もっとも点差が点差ですし、出会い頭の事故のようなものではありますが。
ただ、その後は三人できっちり抑え、ゲームセット。
最終スコア。終わってみればこの点差でしたが、インディゴソックスも三者凡退は一度だけ。ファイティングドッグスの投手陣が踏ん張ったと言えばその通りですが、さらに上を目指すならきっちり抑えるところも見せる必要はあります。ただ、何はともあれ3連勝です!
本日のMVPはザックと祐人。打線好調のファイティングドッグス、今日もインディゴソックス相手のナイターが控えています。