とさでんの電車は高知市内中心部の運賃が200円均一なのですが、この曙町東町がその均一区間の西の端。行政区画上はまだ高知市ですが、ここから西はいわば郊外区間となります。
電車の線路敷と普通の道とで2車線の細い道。曙町東町はその途中にあります。鴨部や朝倉駅前同様、東行の乗り場は道端、西行の乗り場は道の真ん中というノーガード電停です。
西行乗り場の傍にはバス停があります。これだけ細い道なので、乗り場から道の端まではすぐ。電車が来てから安全を確かめて乗り場にいくので、時間などかかることもありません。
もっとも、よく見るとバス停と電車の停留所は微妙に分かれていて、区別はされているようです。
そして西方向の車線には、乗り場を避ける矢印の路面表示。ただ鴨部同様に、自転車やバイクはいざ知らず、自動車であればとても通れない幅。そのまま通過するか、電車が止まっていれば大人しく待つのが吉です。
電柱に巻かれた時刻表と路線案内。ノーガード電停の仕様です。
東方向に走る自動車には、電車や乗り場を右に避けるよう指示する路面表示。電車が停車中に両方向から車がやってきたら大変ですが、そこを阿吽の呼吸で対処するのが高知のドライバーです。
伊野行の電車がやって来ました。
この辺りは電車の乗降もあれば、交差点からの車の進入も決して少なくありません。電車はミュージックホーンを鳴らして走っていきます。
東行乗り場の駅名表示と路線案内。普通の駅なら駅名板というところ、電柱に巻かれたラミネート版の表示は何と呼ぶべきか。
今度は東方面の電車がやって来ました。車さえなければ遮るもののない直線の道、2つ先の停留所の朝倉まで見通せます。
ブレーキ音とともに文殊通行が停車。
年季の入ったモーターの音を低く響かせながら、曙町東町を後にした電車。隣の鴨部は、信号所を挟んですぐそこに見えるところです。