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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(167)知寄町駅(とさでん交通後免線)

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 かつては付近に2箇所の車庫が置かれていた知寄町駅。今は一部折り返しの電車もありますが、電車道にいくつもある中間駅の1つという趣になっています。

 

 

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 文殊通行の電車が発車しました。かつて知寄町止まりだった電車の多くは、その後のダイヤ改正文殊通まで延長され、今は朝と夜間に10足らずが残るのみです。

 

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 停留所の東側に残る渡り線。かつては車庫から出てきた電車が、ここを渡って西へと出発していったのでしょう。

 

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 今は当駅始発の電車がほとんどなくなった西行のホーム。ちょうど出てきた電車も、後免町か領石通か、どちらかが始発のものです。

 

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 西行ホームの向かいには、パチンコ店とビルが建っています。かつてはここが知寄町車庫、その北隣に東雲町車庫があったそうです。

 

 

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 ただ、高知に来て3年にもならない者の目には、車庫の痕跡は1つも見つけられません。ビルの1階にはとさでん交通の関連企業が入っていることに、この土地ととさでんとの縁を見てとるぐらいです。

 

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 ビルの前にあるバスの停留所。とさでんの本拠地としては役割を終えた知寄町ですが、路線バスの乗降に加えて空港へのリムジンバスの乗り場、また大阪からの高速バス「よさこい号」の降り場にもなっていて、市内中心部東側のバスの拠点にはなっています。

 

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 西行のホームに、おきゃく電車が入ってきました。800形803号車。この電車も、かつては知寄町を塒にしていたのです。

 

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 電車が去った西行のホーム。3両編成のハートラムが走る区間とあって、ホームは西にかなり伸びています。交差点を渡った先にホームがあるのは、この辺りの停留所のパターンです。

 

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 西行ホームの向こうには、同じく西行のバス停があります。「よさこい号」の乗り場と空港バスの降り場がここにあるはずですが、そうとは思えない質素な佇まいです。

 

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 こちらは上下とも算用数字が使われている駅名板。電車は"2"丁目からはりまや橋方面へと走っていきます。

 

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 電車接近のランプが灯りました。となりの知寄町二丁目まで行ってようやくローソンがあるような停留所で、今日も「大盛況」が鳴り響きます。

 

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 鏡川橋行の電車が、隣の知寄町三丁目を出て近づいてきます。この付近はどういうわけか、交差点の間の電車線は舗装されず、剥き出しの路盤に敷石が敷かれています。

 

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 西行ホームに近づいてきた電車が、東行の電車とすれ違います。

 今の時間は完全に中間駅の知寄町。どちらの電車も折り返さず、そのまま目的地へと走り去っていきます。

 

参考資料: 

土佐電鉄が走る街 今昔―現役最古の路面電車定点対比50年 (JTBキャンブックス)

土佐電鉄が走る街 今昔―現役最古の路面電車定点対比50年 (JTBキャンブックス)