高知側の若井と愛媛側の北宇和島を結ぶ予土線。四万十川に沿って走る路線は、高知市内からでもたどり着くまで時間がかかりますし、かつ運行本数が少ないので、乗るには結構ハードルが高いです。私も全線乗り通した経験はありますが、それも13年前のこと。そんな中、先日とりあえず1駅だけでも訪れてみました。
今回訪れたのは十川駅。土佐昭和、土佐大正、HAGEなど名前のインパクトがある駅の多い予土線ですが、ダイヤ上最も都合が良かったのがここでした。
窪川からは宇和島行の新幹線で十川へ来ました。この新幹線、窪川方の正面とは違い、宇和島側の正面は他の列車との連結がある関係で切妻型(普通の平面)をしています。新幹線では唯一の平たい顔族です。
新幹線は十川で数人の乗客を降ろして発射。去り際に団子鼻を見せていきます。
駅に降りた人々もめいめいの行先へと去っていき、程なく静けさが一体に戻っていきます。
予土線は十川駅付近では高台を走ります。そのため、外へは一旦トンネルをくぐって出ていくことになります。
トンネルの中にあった案内板。「全席グリーン」というのは、予土線の愛称「しまんとグリーンライン」にちなんだものでしょう。
トンネルを出て駅前へ。マイクロバスなら転回できそうなぐらいのスペースが確保されています。
駅前を通る道路。全く車が来ないわけではありませんが、やはり交通量はまばら。傍らには駅の存在を示す標識が立っていますが、何やら変な感じです。
よく見ると、色が変わったところから「国鉄」の文字が見えています。おそらく民営化の時に上から張り紙か何かで「JR」と変更したのが、取れてしまったものと思われます。
その横には鯉のぼりが泳いでいます。先程の案内板にあった鯉のぼりの川流しにちなんでのものでしょうね。
気になったので、標識の反対側を見てみました。
こちらはもっと劣化が進んでいますが、「国鉄」の上に修正の跡が伺えるのは一緒です。
妙な味があると言えばありますが、はたしてこのまま直さないものなのか。もっとも、直さなくても困る人がいる気もしないので、このままでも良いと言われればそれまでなのですが。
窪川行きの列車の時間もあるので、再び駅に戻ります。
階段を上る途中で、三角形の印象的な建物を見かけました。「十川観光物産センター」とありますが、今のところ訪れている人はいない模様。
地下に入り、ホームへの階段を上ります。差し込む日差しに、「天国への階段」という言葉が頭をよぎります。
ホームに出てきました。私の他には、若い人が1人いるだけです。
駅のそばを流れるのは四万十川。各地の人々の憧れを集めながら、なかなか訪れることのできない川が、ここでは当たり前に流れています。
窪川行の列車がやって来ました。ダイヤでは海洋堂ホビートレインの予定ですが、別の車両が先頭についています。
見ると自転車持ち込み用の車両とのことで、車内には自転車を停めるロープが何本も巻き付けられていました。乗ってみたかったのですが、自転車のない人が乗車できるわけではないので、仕方なくホビートレインに乗り込みました。「仕方なく」などと、贅沢を言うなとお叱りが来そうな気もしますが。