今年もすみのえアート・ビートが開催されます。天気が悪い中ではありますが、アヒルちゃんと会える年に一度の大事な機会に出かけてきました。
すみのえアート・ビートは毎年秋に大阪市住之江区北加賀谷の名村造船所跡、クリエイティブセンター大阪で行われているイベントです。地域に根差したアートの展示・披露、ワークショップに加えて、地元の物販・グルメ販売、そしてなによりアヒルちゃんが登場することで、各地のファンを惹きつけています。
年に一度のアヒルちゃんと出逢える機会、逃すわけにはいきません。われわれも早起きして出かけました。
お馴染みの名村造船所跡、今年もアヒルちゃんがぷかぷかしている懐かしい場所に来ました。高知に来る前に住んでいたところからも近いので、帰ってきたという感覚すらあります。
ただ、今年はアヒルちゃんの汚れが目につきます。足場と布があれば、ふきふきしたいのですが……
ともあれ、今回も到着して最初に取り掛かるのは、Instagramフォトラリーです。北加賀谷界隈に点在するアヒルちゃんマンホールと、各地に登場するミニアヒルちゃんを探し出してInstagramに写真を投稿すれば、先着順で記念品がもらえるというものです。それでは行きましょう!
まずは会場近くでマンホールを発見。アヒルちゃんが最初に大阪に登場してから13年、すっかり定着したのを実感します。
北加賀谷は昔からの工場地帯。ただ産業構造が変化する中で、自治体・企業・地域住民の協働でアートによる街づくりを進めています。
こちらはその拠点の一つ、MASK (Mega Art Storage Kitakagaya)です。その名の通り、巨大なアート作品を所蔵、展示しているほか、過去に大阪のアヒルちゃんが登場した時の解説の横断幕も保存しています。
さらに歩いて、最初のミニアヒルちゃん発見。そして左上のイラストのように、北加賀谷のあちらこちらの住宅や工場に壁画が描かれています。
続いて、アヒルちゃんマンホールを発見。マンションの入口近くでした。
さらに進んで、2羽目のミニアヒルちゃんを発見。
こちらは美術家・森村泰昌の作品を展示しているm@m(エム・アット・エム)。18日から展示会もあるそうです。
次に見つけたマンホールがあるのは「千鳥文化」前。60年ほど前に建てられ、増改築を繰り返しながらも空き家になってしまった文化住宅を改装した多目的スペースです。
■ 築60年の文化住宅を改築した「千鳥文化」。“北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想”から生まれた交流拠点とは
次のマンホールがあったのは、主要道の南港通の歩道。アートによるまちづくり「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」を進めている千島土地社の近くでもあります。
その千島土地社の「北加賀谷千島ビル」裏手の噴水にいるミニアヒルちゃん。こちらは以前からずっとこの場所でぷかぷかしています。
本家アヒルちゃんもそうですが、こちらのミニアヒルちゃんを見ても、北加賀谷に戻ってきた実感が湧くものです。
続いてのアヒルちゃんマンホールは、住宅に囲まれた狭い小径の真ん中にありました。
ここはかつて市場への入口だったとのこと。ただ人々の生活様式が移り変わる中で、市場はとうの昔になくなっています。というか、私が大阪にいた時には、既になかったのではないかと。
同じ建物に残っている看板。眼鏡屋さんがあった跡、と思いきや、こちらは「隠れ家1632秘密基地」として、オーダーメイドの眼鏡やアクセサリーを作るアートスペースに改装されたとのこと。
ということは、この看板、現役なんですね。
こちらも毎回訪れる、大阪市電のある広場。ただ今年来てみたら、ルートマスター(ロンドンバス)も入っていました。
広場の反対側。大阪市電3001形3012号車には電飾が施されています。
そして第3のアヒルちゃん発見。表示板の下で電車を待っているかのようです。
次のアヒルちゃんマンホールを見つけたのは、"APartMENT"の前。かつての鉄工所の社員住宅をさまざまなアーティストがリノベーションした集合住宅です。
さらにアヒルちゃんマンホールと、第4のミニアヒルちゃんを発見。
こちらは長く空き地として放置されていたところを利用した「キタイチパーク」。公園でありアートスペースでもあります。
北加賀谷にはフォトラリーのチェックポイントやアートスペース以外にも、気になる場所がいろいろあります。こちらの喫茶店ではなんと本日限定でラバーダックオムライスがあるとのこと!気にはなったのですが、本会場でもいろんなグルメがあるんですよね。ああ、胃袋がもう一つと、秒速で摂取カロリーを消費できる身体が欲しい……
こちらもチェックポイントではありませんが、いかにもな工場(跡?)の中がラバーダックのアート作品だらけになっています。
こんなヘルメットもあって、実際かぶっている人もいました。
フォトラリーもあと少し。5羽目のミニアヒルちゃんがいたのは、コーポ北加賀谷前。名前だけならとってもありがちな賃貸住宅ですし、実際かつてはそうだったんですが、現在はアートにはじまり多種多様な人々・組織が集まる「協働スタジオ」になっています。
そして最後のポイントは、名村造船所跡に向かう道すがら、チャレンジファイブ社の前にあるアヒルちゃんマンホールです。
これでマンホールもミニアヒルちゃんもコンプリート!あとは各ポイントで撮った画像をInstagramにアップして、会場に戻って記念品を貰います。
こちらが記念品。今年はアヒルちゃんミニ団扇でした。
なお、アヒルちゃんは付いてきません(笑)