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多文化関係学会第19回年次大会で研究報告を行いました

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 先週土曜日(2020年10月24日)に行われた多文化関係学会第19回年次大会で研究報告を行いました。私にとっては初めてのオンラインでの学会参加と報告です。

 

 

 COVID-19(新型コロナウィルス感染症)拡大によって、さまざまな学会が大会をオンラインで開催するようになりました。当方が所属する学会の大会も、ほとんどがオンラインに移行しています。

 そんな中、多文化関係学会第19回年次大会が先日オンラインで開催。この機会にと、研究報告を行いました。

 報告タイトルは「『多文化関係学』は何に取り組んできたのか ─学会誌掲載研究タイトル・キーワードの計量テキスト分析に見る研究の動向と特徴─」。

 学会が刊行する定期刊行物『多文化関係学』に収録された論文と研究ノートのタイトルとキーワードについて、フリーソフトKH Coder 3を用いた計量テキスト分析の現段階を報告したものです。

 「現段階」と書いたのは、学会当日までの分析では明確な結果が見えず、角度を変えた分析がさらに必要に思ったからです。

 また、メインタイトルでは大きく出たのですが、実際のところは学会誌における「多文化」という概念の方に焦点が移ったわけで、この概念がどう使われているのか、いないのかを探索した、という方が正確な気が、自分でもしています。

 というわけで、今回の報告は成果よりも進捗を述べるものになったのですが、ただ「多文化関係」を正面から研究する研究者に対する問題提起には、僅かなりともなったのでは、とは思っています。

 ともあれ、今後さらに分析を進めて、きちんとした成果発信をしなければならないのは確か。何とか執筆から刊行まで持ち込みたいのですが、どうなるやら……