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地域系学部というのに加わった大学教員による高知発モンゴル発のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

質問にお答えします:アヒルちゃんと私

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 当方が設置しているPeing(質問箱)に、「ずっと気になってたんですけど、 なんでアヒルなんですか?」という質問が来ました。ただどう考えても回答をTwitterの文字制限内でまとめられないので、こちらでお答えします。

 

 

 さて、アヒルと言っても生きている鳥のことではないと思います。当方が各種アイコンに使わせていただいている「アヒルちゃん」のことでしょう。

 このアヒルちゃん、ただのラバー・ダックではないんです。オランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマン氏による作品で、世界各地の水辺をバスタブに見立ててぷかぷか浮かぶ巨大なお風呂アヒルです。

 大阪では2009年に高さ・体長共に9.5メートルのラバーダック中之島に初登場、以来私含め多くのファンから「アヒルちゃん」として親しまれています。

 

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 最近の大阪では主に毎年秋に住之江区のアートイベントに合わせて登場、名村造船所跡でぷかぷかしています。ただ以前は中之島の各地でぷかぷかすることが多くて、数年前には尾道まで遠征したこともありました(私もついて行きました)。大阪以外のアヒルちゃんたちも気になるんですが、見に行けたのは香港・台湾のアヒルちゃんぐらい。南北アメリカオセアニア、ヨーロッパはどうしても遠いですし、見に行けてないのが残念なんですよね。

 もっとも、そんなにはまるほどのものなのかと疑問な方もいらっしゃることでしょう。私もアヒルちゃんの魅力を簡単に伝えることはできないのですが、それでもあえて言うなら、「圧倒的なかわいさ」「メッセージへの共感」となるでしょうか。

 まず、「圧倒的」と言うと大袈裟に聞こえるかも知れません。ですが、ここで「圧倒的」というのは、アヒルちゃんのサイズも含まれています。

 先程も書きましたが、大阪のアヒルちゃんは高さ・体長9.5メートルです。世界にはさらに大きなアヒルちゃんもいて、最大のベルギーのアヒルちゃんは26メートルに達します。

 そんな巨大なラバー・ダックが、見慣れた水辺に浮かんでいるんです。想像してみてください、と書いてみたのですが、それはもう想像を超える光景だと思います。まして実際に見たら、そのサイズ、なのに見た目は完全にお風呂アヒル、この状況に圧倒されるしかないのです。

 

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 大阪中之島に登場した時のアヒルちゃん。周囲の風景や車のサイズと比較してみてください。そしてそのつぶらな瞳を見てください。これを実際に目の当たりにしたと思ってみてください。圧倒されるよりほかないはずです。

  ただ、アヒルちゃんがぷかぷかしているのは人々を圧倒するためではありません。むしろ、見る人の心をつなげるためなのです。ここで2つ目の理由、アヒルちゃんの発信するメッセージが登場します。

 アヒルちゃんの傍らには、解説としてこんな横断幕が掲げられます。イベントはそれぞれ異なりますが、メッセージの中身は一緒です。

 

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 「このラバー・ダックは、政治的意味合いで分割される国境など、この世に存在しないことを知っています。そして、このアヒルが持つ、世界の緊張を和らげる癒しの特性は、あらゆる世代に優しく、親しみやすく受け入れられることでしょう」

 

 分断と対立に覆われた世界。しかし、アヒルちゃんの下には、人々の笑顔があります。とりわけ、大阪のアヒルちゃんが登場するとなれば、各地から人々が駆けつけ、自身が愛するお風呂アヒルを披露します。そんな人々が争うことはありません。それぞれのアヒルちゃん愛を認め合い、讃え合います。

 作者ホフマン氏はかつてインタビューで、「世界は一つのバスタブで、ぼくらはみんな家族なんだ」と語っています。アヒルちゃんのメッセージともども、今だからこそ耳を傾ける言葉ではないでしょうか。

 今年も世界各地でアヒルちゃんが登場します。対立し、争うどうしが共有するたった一つのバスタブでぷかぷかして、人々の心の穏やかさを取り戻させるのです。
 なお、アヒルちゃんについては当方ブログでも再々取り上げています。良ければ是非ご覧くださいね。

 

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