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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知大学合同制作「同じ釜の飯展」に行ってきました

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 2月5日から11日まで、高知市内のギャラリーファウストにて、高知大学地域協働学部の同僚が主催するゼミの卒業制作展が開催されました。本来は初日に行くつもりが時間が合わず、最終日の昨日、見に行ってきました。

 

 

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 この展覧会は、高知大学地域協働学部と、教育学部生涯教育課程芸術文化コースのデザインゼミを卒業する学生によるものです。学部改革で地域協働学部が誕生した一方で、芸術文化コースは廃止になったのですが、両者の在学生が同じ年度に卒業することになり、新旧の課程のコラボが実現したわけです。

 なお、作品は写真撮影可となっており、展覧会での撮影である旨を明記することが条件で、SNS等への投稿もOKになっています。ここでは「見に来ることができなかった方のために」という大義名分で、作品をご紹介します。

 

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 こちらは地域協働学部生による作品。同期の学生の姿を中心に、高知での日常がちりばめられています。そんな日常も、あと僅かになりました。

 

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 こちらは展覧会の模様を写したもの。学生や教職員が多いようにも見えますが、他の方もおいでていただいているようですね。

 

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 本革の時計や小物。全部手縫いとのことです。

 

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 作品制作の風景が繰り広げられています。ここにあるもの以外にも種類はあるようで、とかく手先が不器用な私には、ただただ凄いと思うばかりです。

 

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 幻想的な絵画が展示されています。左側、眼前にある明るい場所への希求を表すようにも見えますが、右側の人物はそれを見守っているのか、監視しているのか。

 ちなみに、西洋画を評ずるだけの審美眼がないので、この辺は完全に印象で書いています。

 

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 こちらも地域協働学部生の制作で、写真を加工した作品です。

 

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 よく見ると、写真は市内の商店街のものでした。いずこも同じシャッター通りになって久しいところですが、若者によるホステル開業など、新たな動きも出てきているところです。そんな商店街で、中央で光を受ける人物は、これから何を行っていくのでしょうか。

 

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 さらに絵画が2点。モノトーンの中で僅かに赤い目が光る群像は、意外にも私には不安や恐怖を与える感じはありません。夢の中の風景か、あるいは過去の記憶を抽象化したような印象、という方が正確でしょうか。

 

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 「生成り」と題された作品。しかし、しっかりと塗られた絵、裸と思しき人物からは、タイトルとは全く異なる印象を受けます。制作者がいたら、この辺を訪ねてみたかったところではあります。

 

 先述の通り高知大学地域協働学部は学部改革の過程で生まれています。私も学部設立を契機に本学で奉職したわけで、それ以前の取り組みについては、なかなか知る機会がありません。

 それだけに、このような目に見える形の成果を見る機会ができたこと、そしてその機会が、新旧のプログラムの学生による継承の機械にもなったであろうことは、本当に良かったと思っています。