先週土曜日から高知県立文学館で「青春18きっぷポスター紀行」が開催中。私も見に行ってきました。
「青春18きっぷポスター紀行」は高知県立文学館開館20周年企画の1つ。1990年からのポスターが一堂に会した展示となっています。
ただ、ポスターはJRの駅で何となく見たことがあっても、青春18きっぷ自体をご存じない方もいらっしゃるかも知れません。簡単にだけ説明しますと、青春18きっぷは春・夏・冬それぞれで発売されるきっぷで、JRの在来線と一部の第三セクター鉄道の普通・快速列車が1日乗り放題になるきっぷを5回分まとめたものです。なので、シーズンになるとこの切符を片手に、鈍行列車を乗り継ぐ旅人が全国各地に現れるのです。「青春18きっぷ」と言ってはいますが年齢制限は一切ないので、青春どころか人生白秋に片脚を突っ込んでいる私もよくやります*1。
青春18きっぷのポスターは、1990年代前半には旅する若者の姿をイメージしたものでしたが、その後現在に至るまでは、地方各地のJR線の情景をポスター一面に投影したものが続いています。高知県内を舞台にしたポスターも、もちろん(?)あります。
とはいえ、四国内でポスターの舞台として有名なのはこちら、予讃線の下灘駅でしょう。新線が開通したために普通列車しか走らなくなった区間ですが、ご覧の通りホームのそばがすぐ海という絶景で、鈍行旅の愛好家にはたまらないスポットとなっています。この脇にはJR四国の制服と制帽が掛けてあり、駅の写真をバックに駅員や乗務員になったつもりで写真が撮れます。下灘駅、無人駅のはずですが。
ちなみに、この写真は許可が出ているのを確認した上で撮影しています。著作権や展示物の保護上、許可のない所での撮影は止めましょう。
こちらは展示場の入口。ここも撮影OKの標示が出ています。ゲートは山陰本線の松崎駅をモチーフにしたそうです。さらに奥にあるのは、先程の下灘駅。改札を出れば海という、なかなかないロケーションです。
そしてゲートをくぐればポスター展示のほか、鉄道を描いた文学作品や、国鉄・JR四国の車両の模型の展示もあります。さらに鉄道模型のジオラマもあって、土日には運転会も行われます。私が行った時もちょうど運転中で、かなり入り組んだジオラマを特急列車が走っていました。
「青春18きっぷポスター紀行」、さらに詳しくは高知県立文学館のウェブサイトをご参照ください。なお展示のみの観覧は無料ですが、必ず1回の受け付けで整理券を受け取ってからご覧くださいね。