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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2016年春の北国新規路線の旅(9)えちぜん鉄道福大前西福井駅へ

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 福井に朝が来ました。ここに来た目的は、本日スタートするえちぜん鉄道福井鉄道の相互乗り入れ体験と、福井鉄道のJR福井駅前付近延伸区間に乗ることです。まずは相互乗り入れ区間に向かうべく、えちぜん鉄道福井駅にやってきました。

 

 

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 発車を待つ三国港行の電車。かつては愛知環状鉄道という第三セクターの車両でしたが、のちに福井に移ってきました。

 ちなみに、かつてのえちぜん鉄道では阪神電車の車両(車体のみ付け替えの場合もありますが)が多く走っていました。今は1両も残っていないというのが元阪神沿線住民としては寂しい限りですが、なぜか車両番号だけは阪神風の字体が残っているのは見てとれます。

 

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 ローカル私鉄にしては近代的かつ規模の大きい高架路線ですが、実はこれ、北陸新幹線用に建設されているものです。ただ、実際に新幹線が開通するまで間があるため、えちぜん鉄道自体の福井駅近辺の高架工事を進める間、仮駅として営業することになったのです。

 

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 最終的には新幹線の途中駅になるので、車止めも簡素な作り。この先、いずれは新幹線が南に延びていくことになります。問題は敦賀から先ですが。

 

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 車内では相互乗り入れ開始をアピールする広告が吊られています。

 左側の広告は、えちぜん鉄道が相互乗り入れ用に導入した新車。これまでは他の私鉄や第三セクター鉄道の中古電車を譲り受けてきたのですが、まったくの新車が入るのはいつ以来でしょうね。

 さて、福井駅を出た電車は高架を下ると三国芦原線に入り、福井鉄道との接続点である田原町を通ります。今回はその1つ先、福大前西福井駅で電車を降りました。

 

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 福大前西福井駅はショッピングセンターに組み込まれています。朝のダイヤでは、ここが相互乗り入れの電車の折り返し駅になります。

 

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 駅のそばにも相互乗り入れ記念の幟。北海道新幹線ほど盛り上がっているかどうかは別として、地元にとっては大きな変化です。

 

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 今日からの時刻表。「低床のりば」と書いているのが相互乗り入れの電車の発車時間です。

 

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 福大前西福井駅のホーム。奥の方が低くなっているのに気づかれたでしょうか。

 

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 その低い部分、相互乗り入れ車両用のホームです。

 福井鉄道には道路上を走る区間があり、ホームは路面電車と同じぐらいの高さです。一方のえちぜん鉄道のホームは一般的な鉄道の高さなので、相互乗り入れ区間の駅は新たなホームを増設することになりました。先程の「低床のりば」とは、こういうホームのことです。

 

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 さてさて、その相互乗り入れの電車がやって来ました。こちらは福井鉄道の車両FUKURAM。この福大前西福井駅で折り返し、福井鉄道の越前武生行になります。