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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2016北海道・東日本パスの旅(8)盛岡から北海道へ

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 嵐はその爪痕を残すだけ残して去っていきました。ニュースでは三陸方面の鉄道・道路網が軒並み寸断されたとの話です。仮に宮古にたどり着けていたら、かえって閉じ込められていたところです。ようやく動いた路線を頼りに、再び北上します。

  

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 ここからはIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道を利用。盛岡の駅前には、小さな花壇が整えられていました。

 

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 IGRの電車が入る0番線。地元名産の風鈴が、ウソのように大人しくなった風にわずかに揺れています。

 

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 八戸行の電車が入ってきました。車両は青い森鉄道のものです。

 IGRと青い森鉄道は、東北新幹線が八戸まで延伸した時に、並行する在来線の東北本線が移管されて誕生した鉄道会社です。それぞれ岩手県青森県が主な出資者なので、県境近くの目時駅で路線が南北に分かれています。ただ電車はこのように、どちらも直通で運転しています。

 

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 電車は一部徐行する場面もありましたが、大した遅れもなく八戸着。ですが、ここから青森までの在来線の運転がありません。またも新幹線頼りを余儀なくされます。ただ切符を買う際にJRの職員の方に話を聞き、新青森までの割引切符を買うよう勧めてくれたのはありがたいことでした。

 

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 改札口には、まだオリンピックの余韻が残っています。

 

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 これまで鉄道の旅で八戸駅は何回か訪れましたが、市街地から少し離れていることもあり、街を歩いたことはありません。機会を作れればとは思うのですが、一番下右から3番目がなんか怖いです。

 

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 八戸と言えばイカ。イカと言えば……これから訪れる函館他と、熱いバトルがありそうです。

 

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 新幹線は何事もなく新青森に着きました。この列車は新青森止まりなので、ここでいったん改札を出ます。

 

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 ただ、東北新幹線の終点でありながら、駅周辺に特に何があるわけでもないので、駅の中で次の列車を待ちます。構内には小型版のねぶた。駅もそうですが、ねぶたも小ぶりです。

 

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 再び新青森駅のホームに。前回から半年も経たないうちに、再び北海道新幹線に乗ることになりました。

 

(前回) 

3710920269.hatenablog.jp

 

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 新函館北斗行のはやぶさが入線します。乗り込むと、幸いにして空席はすぐに見つかりました。

 

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 新青森から新函館北斗は、北海道・東日本パスの特例を利用して、特定特急券をプラスして乗車します。盛岡から北の新幹線はほとんどが全席指定なのですが、特定特急券を使えば座席に座れる保証なしで、その代わり若干安く乗車できます。空いている席に座ることはできますが、もしその席の指定券を持った乗客が後から来たら、席を譲らなければなりません。

 実は、先程新青森でいったん改札を出たのも、この特例が関わっています。特例が適用されるのは、あくまで新青森から新函館北斗区間内の駅を発着する場合のみ。ですので、この区間を越えて、つまり新青森で改札を出ずにそのまま乗り通す場合、新函館北斗新青森間を含む全区間の特急料金と運賃まで必要になります。その合計と、新青森でいったん改札を出た場合の料金を比較して、改札を出た方が安上がりだったので、わざわざ改札の外に出たのです。

 ただ、こういうことを書くと(現実にできるかどうかはさておき)、新青森から直通の新幹線に乗るのに、新青森でいったん降りて、また同じ列車に乗り込むことを考える人もいるかも知れませんが、それだと実質乗り通しているわけで、流石にアウトなはずです。八戸からの列車が新青森止だったおかげで、正当に裏技を行使できた面はあるでしょうね。

 

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 さて、新幹線に乗り込むと出てきましたこの男。なぜか慌ててブレてしまいましたが、ただでさえエースで主力打者、まして北海道で東北観光キャンペーン、他に誰を使うのかという話です。

 そんなことを思っているうちに、新幹線は終点の新函館北斗へ。ホームが混み合う中を何とか函館行に乗り換えました。北海道も各地で運休が相次いでいて、本来快速運転のシャトル列車は、各駅停車になっていました。

 そして、ようやく函館へ。

 

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 ……まぁ、そうなりますよね。

 ただ、この時点では単に感心するぐらいだったのですが、今やこんなのとかあんなのとかでてきたわけで、自分がボールを投げられる立場にないことを感謝するしかありません……