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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(33)あかおか駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)

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 後免を出て徐々に海へと近づいていく列車は、あかおか駅に着いたところで海岸線に出会います。

 

 

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 海沿いの高架の駅。高知行きの列車が発車したところです。

 

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 駅は漁港と、その先の太平洋に臨んでいます。

 

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 ホームからの階段を降りると、いきなり「どろめ」の文字。意味が分からない人にとっては、謎のインパクトを受けるひらがなの羅列です。

 この「どろめ」とはイワシの稚魚のことですが、ちりめんじゃことは違って天日干しをしていない生のものです。赤岡はどろめ漁の盛んな地域で、毎年春には「どろめ祭り」が開かれています。香南市のサイトにも解説がありますが、どう見ても酒飲みのお祭りです。

 

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 「どろめ」と効果を隔てて反対側には「絵金」。これまた知らない人には謎です。こちらは幕末から明治初期の絵師広瀬金蔵の愛称。駅の近くには作品を集めた絵金蔵というのもあるそうです。

 

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 その絵金にちなんで、あかおか駅のキャラクターも「あかおか えきんさん」。

 

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 あかおか駅にいるのはえきんさんだけではありません。ごめん・なはり線の高架下には、各駅のキャラクターが一堂に会しています。この写真で言うと、手前が奈半利側になります。

 

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 こちらが後免側。

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 えきんさんも、もちろん並んでいます。

 

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 名前のインパクトと言えば、この「中日そば」も見逃せません。これは和風だしに中華麺という取り合わせの麺料理。同種のものとしては姫路駅の「えきそば」が有名ですが、こちらは複数の店舗がそれぞれオリジナリティあるものを作っているところが特徴的です。

 

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 えきから海の方へ歩いてみることにしました。海岸の手前で、何やら高札が立っています。

 

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 読むと、ここは幕末期に建てられた砲場の跡だそうです。太平洋のすぐそばとなると、ここ以外にも砲台跡がいろいろありそうな気がします。

 

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 少し歩くと、漁港に出てきました。

 

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 こちらはソーラーパネルが並ぶメガソーラーではなくて、じゃこの天日干し場です。

 

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 夏を思わせる日差しを浴びながら、漁港で休む船。既に今日の出番は終えている時間です。

 

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 太平洋岸とはいえ、堤防に囲われた漁港の水面は穏やかそのものです。

 

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 再び駅に戻ってきました。あかおか駅には駅舎がないので、それぞれのホームに直接上がることになります。

 

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 ホームに出てすぐ高知行きが入線。わずかな乗客を降ろすだけで、発車していきました。

 

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 今度は奈半利行きの快速が到着。ここから太平洋沿いの高架路線を快走していきます。