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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2018夏・日本列島跳躍紀行(10)日和山登頂記

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 迷った末にようやく見つけた日和山への案内板。矢印を頼りに進むと、その先に別の案内板もあります。これで何とか登頂はできそうです。

 

 

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 日和山に近づくということは、海岸に近づくということ。それにつれて、少ない建物はさらに少なくなり、目の前は一面の更地になります。遠目に見えるわずかに残った立木と、復旧工事の重機、街並みはそれらのさらに向こうに霞んで見えるだけです。7年数ヶ月を経て、ここはまだ、どう復旧させるのかという問いの中に留まっています。

 

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 日和山がさらに近づくと、工事現場の看板が増えてきます。間違えて現場に入る人がいないように、監視員の姿も見かけます。

 

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 だいぶ海岸に近づいたのだと思います。舗装道はここで終わり、さらに荒漠とした中を進むことになります。

 

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 駐車場、という案内があるということは、ここまで車で来る一般の人々もいるのでしょう。堤の向こうは、もはや更地すら見えません。ようやく海岸に来たようです。

 

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 駐車場の奥には、日和山までの遊歩道が設けられています。遊歩道と言っても、工事現場に迷い込まないよう、左右を柵で封じられた細い直線的な歩道です。周囲の風景含め、「遊歩」という言葉とは隔絶したものを感じます。

 

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 とはいえ歩いていると、ようやく堤の上に出てきました。日和山はまだ見えませんが、あと少しに違いありません。

 

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 堤の上に立つと、はたして海岸、蒲生干潟です。雨も風も強いというのに、釣りをする人の姿もあります。この先を右手に歩いていけば、日和山があるはずです。

 そして、2分も歩かないうちに、ついに山がその全貌を表しました。

 

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 三方を復旧工事の現場に囲まれ、堤から少し下りたところに、石塚が築かれています。おそらくこれが、日和山、標高3メートル。地形図に記録されている以上、簡単に作って壊せる石塚そのものが山ではないはずで、この光景のどこかに山があるのでしょう。

 

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 石塚のそばを通って堤を降りてみると、やはり日和山でした。ただ、ルートからすれば山頂を通って降りたことになるような気がするのですが、なかったことにして、いよいよ日和山のふもとから、山頂へのアタックを開始します。

 

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 登りました。

 

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 山頂です。

 

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