スカイポッドを一周した後は、展望台の一番下の階、グラスフロアに下ります。一番下と言っても、高さは342メートルあります。
「グラスフロア」という名前の由来となったのが、おそらくこちら。床の一部がガラス張り……だといくらなんでも危ないので、透明なアクリル板になっていて、地上が見えるようになっています。
高所恐怖症の人からすれば、この上に乗れというのは拷問以外の何物とも思えないでしょうが、当然簡単に割れるものではないようです。案内板を見ると、オルカが3頭半乗っても大丈夫とのことです。さらにムースやホッキョクグマが出てくるあたりにカナダを感じます。
さらに小さい動物についてはご覧の通り。問題は人間何人に耐えられるかですが、そちらは書いていないようです。
あげく、トロントということでブルージェイ(アオカケス)も出てきています。ってか、25万6882羽も乗るスペースあるんでしょうか。
グラスフロアは外周の通路が屋外に出ています。金網越しに高さ342メートルの空気と景色を見に、出てみることにしました。
外は思ったほど風は強くなく、快適なぐらいです。ふと、真冬は零下何度ぐらいになるかと思ったのですが、なんか怖いので調べないことにします。
金網の枠は落書きで埋まっています。この手のは、世界各地で共通なのかも知れません。
オンタリオ湖、トロント島との間は、相変わらず小舟が行ったり来たりしています。
内側にはタワーについてのいろいろな解説があります。重さや鉄・コンクリートの使用量がありますが、このレベルになると何を比較基準にすればいいのか見当がつかず、どれだけ凄いのかが分かるような分からないような。
一方の高さについては、オスタンキノ・タワーや台北101、ペトロナス・ツインタワー等、他の塔やビルが引き合いに出されています。
次のセッションの時間が近づいてきたので、最後に1枚、鉄道博物館を撮影。時間があれば行ってみたいのですが……またトロントで国際会議はないものでしょうか。
地上に降りて会場に戻ります。ちょうど空港行きのUPエクスプレスがユニオン駅を発車したところです。トロント近郊は近距離・中距離の鉄道が発達しているようですが、すべて非電化というのが日本と大違いです。
そう言えば、お昼ご飯を食べていませんでした。時間がないと興味もあって、近くの露店でホットドッグを買うことにします。
露店にはトッピングとソースが出ていて、お好みで付けられるようになっています。多くのお客さんを捌くことを考えたら、この方がかえって合理的なようです。
せっかくなので、いろいろと乗せてみました。
とはいえ、のんびり味わっている暇はなく、急いで食べてMTCCに入り、セッションのある部屋に向かったのですが、どうも様子がおかしい。恐る恐るドアを開けてみると、司会者ともう1人しかいません。聞くと、唯一予定されていた報告者が欠席のため、セッションがなくなったとのこと。これ以上ない肩透かしを食らってしまいましたが、とりあえずこの時間は仕事をすることにします。
残りの時間のセッションは無事行われ、私にとって世界社会学会議の一番長い日が終了。帰りに偶然見つけたリカーショップで買い込んだビールで乾杯です。地場の醸造会社に対して大手がブルージェイズ缶で対抗する辺りに興味を惹かれます。
あ、これ全部一度に呑んだわけじゃないですからね、念のため。
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