以前書きました通り、先月トロントで開催された第19回国際社会学会世界社会学会議(XIX ISA World Congress of Sociology)に参加してきました。今回から訪問記録を少しずつ書き連ねていこうと思います。
まず、世界社会学会議については、以前のエントリで書いておりますので、そちらをご参照ください。
初参加した前回に続き、今回も報告申込が何とか採択。ただ業務の兼ね合いもあり、準備は遅れに遅れ、出国当日でも完成からは程遠い状態です。焦燥感はありますが、その前に片づけないといけない仕事がある以上、どうしようもありません。最後は何とかなる、そう言い聞かせながら出発したのでした。
今回の開催地はカナダ・トロント。例によって羽田に出たら成田まで、荷物を全部持っての移動です。ただ出発時間が遅くできるのが救いではあります。
羽田に着いてお昼を食べて、ちょうど良い時間に来たアクセス特急に乗り込みます。今回は全日程参加なので、結構な荷物になります。成田まで乗り換えずに済むのは本当に助かるところです。
成田空港に着きました。国際線で利用するようになったのは現職に就いてから、期間としては浅いのですが、それでも出発便のボードはすっかり見慣れた感があります。ちなみにトロントまでは直行というわけにはいかず、バンクーバーで乗り換えです。
その前に、ちょっと休憩。出国を前に断酒前の一杯です。
と言っても、絶つのはあくまで狭義の「酒」。トロントぐらいの大都市には日本酒もあるでしょうが、やはりワインやウイスキーが気になるところですし、良いビールもあるかも知れません。日本に戻ってくるまでは、しばし日本酒党から離党を決め込むということです。
バンクーバー行の飛行機は、夕方に成田を出ます。日系の航空会社で海外に出るのは本当に久しぶりで、どこか変な感じがします。
搭乗時間となり、ゲートへ。普段の東京行きで乗り慣れたB737-800とはまるで違う機体です。
そして乗り込んで座席ポケットを見ると、機材はドリームライナー、B787-9です。以前にB787-8には搭乗した記憶があるのですが、こちらは初めて。発表資料が仕上がらないとか仕事が溜まってるとか言いながら、いきなり気分が上がるのですから単純なものです。
飛行機はターミナルを離れ、滑走路へと向かいますが、夕方のラッシュに巻き込まれます。ようやく成田を飛び立った時には、出発から30分以上も経っていました。
離陸して一息ついたところで、まずは一杯。カナダのビールはカナダで呑めばいいとして、ここぞとばかりに日本の良いビールを頼みます。
ほどなくして機内食。エコノミーではありますが、かなり気合の入ったメニューのようです。
メインの若鶏の柚子胡椒くわ焼きと豆ごはん。いかにも日系の航空会社です。
しかもお味噌汁までついています。まさにご期待通りです。
さて、ひとまず食べて呑んだところで、やるべきことはただ一つ、さっさと寝ることです。会議が始まれば日程は目白押しですし、休めるうちに休んでおかないと後が大変です。とはいえ、報告当日まで日が迫っている緊張感もあり、なかなか寝付けずに難渋します。
そんなこんなで、眠っては起きての繰り返し。そうこうするうちに飛行機は高炉の半分を飛んでしまい、到着地バンクーバーは朝になりました。
現地時間では朝ごはん。流石に和朝食は出ませんでしたが、日本のものといえば真木らもなく日本のものが出てきました。
はたしてハンバーガーです。しかも中身もソースもチーズも別になっていて、自分で組み合わせて作ることになります。
お手製(?)照り焼きバーガー。パテに比べて中身が結構な量です。ボリューム感があるのは嬉しいのですが、エコノミークラスの空間でソースや中身をこぼさないように食べるのにはちょっと苦労します。
そんな感じで食事も終わると、北米大陸が近づいてきます。その後、窓を遮る電子カーテンを落としていくと、ブリティッシュコロンビアの山並みが見えてきました。
7月でも雪が残る山々。蒸し暑い日本から来ただけに、見るだけで十分涼やかです。って、現地に行ったら涼しいどころか寒くてたまらないんでしょうが。
そして眼下にバンクーバーの街並みが見えてきました。飛行機は陸上を進むと旋回し、海沿いの空港へとアプローチしていきます。
滑走路が見えてきました。いよいよ初めてのカナダです。飛行機は難なく着陸し、現地時間11時過ぎ、バンクーバーに到着しました。
降り立ったのはターミナルビルから離れたところ。タラップを降りると風が冷たくすら感じられます。目指すトロントはまだ先ですが、それでもついに来た、という感慨が湧いてきます。
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