別府発八幡浜行の八幡浜到着予定時間は午前2時35分。それから5時半までは船内で休憩ができます。流石に到着時間はまだ寝ていましたが、5時前には目が覚めました。どうやら、寝過ごして再び別府行きは避けられました。
暗くなっていた船内が、5時過ぎに明るくなり、数分後に下船案内の放送がありました。その後横付けされていたタラップを降り、2日ぶりに四国の地を踏みました。船内休憩は車利用でももちろん可能なので、この時間にフェリーを出て行く車もいます。
隣のフェリーは臼杵行。6時前の出航を待っています。
八幡浜港のフェリーターミナルを通ると、こんな顔出しボードがありました。「清太朗」なるキャラクターが出ていますが、ネットで調べたレベルでは、どういうのかがイマイチ分かりません。情報求む。
さて、ここから八幡浜駅へは1キロ以上距離があります。まだバスが走っている時間でもないですし、タクシーに乗るおカネもない。というわけで、うろ覚えのルート(といってもほとんど一本道ですが)を歩いて、駅に向かいます。
ようやく駅に着きました。改札で青春18きっぷを見せると、宇和島行は発車間際とのこと。大急ぎで列車に乗り込むと、すぐさまドアが閉まって発車。宇和島での接続を考えれば、後の列車でも良かったのですが、気分的にはホッとしました。
列車が走る間に、うっすらと夜が明け始めます。それが明けたとも明けきらないとも言えそうな中、宇和島駅に着きました。
八幡浜から私を運んだ列車。国鉄最末期の車両で、予土線にも使われているようですが、少なくとも私が高知に移ってからは、窪川で見た記憶がありません。
古風な電話ボックスがあると思ったら、「携帯電話」と書かれていました。これは諷刺なのか前衛なのか。
宇和島で毎年行われる牛鬼まつり。迫力のある仮面が、駅に飾ってあります。
改札を抜けて駅の待合所に。売店が改装中で、こちらで臨時営業していることもあり、スペースが限られています。天井にはキャラクターの飾り付けが渡されています。宇和島は当然ながら高知県ではありませんが、アンパンマン列車が走るので、こういう飾りがあるのでしょう。
宇和島駅にもプラレールのジオラマがありました。しかし運転時間が9:30から(電池が切れるまで)って、これはまたアバウトな……
駅にあった「わらぐろ」。刈り取り後の稲わらを積み上げた、宇和島の伝統工芸だそうです。
駅の外に出てみました。宇和島駅はホテルが併設されていて、地方駅の中では駅ビルの規模がかなり大きく、洒落た外観になっています。余談ですが、当方も15年前に泊ったことがあります。3日間で四国のJR・第三セクター全線に乗るという、趣味人でなければドン引きしそうな旅でした。
その時に利用したウィリーウィンキー(JR四国が営業するパン屋さん)を訪れると、もぬけの殻になっていました。一瞬ショックでしたが、営業再開の予定はあるというので、ひとまず安堵です。
そんな感じで駅の周りをうろうろする間に、いよいよ夜が明けたのですが、窪川に行く列車が宇和島を出るのは9時39分。まだ2時間以上あります。とくにやることもないですし、スマホばっかりいじるのも、味気ないうえ電池が心配。さぁ、どうしたものか……