高知の玄関口、JR高知駅があるのは、中心街からは少し離れた所。ただ、そこから電車で南に下り、蓮池町通まで来ると、ビルも商店も多くなっていきます。
南行のホームに降りれば、はりまや交差点は目の前です。かつて「東洋一の交差点」と称された高知随一の交通の要衝だけあって、付近は案内標識だらけです。
蓮池町通の交差点から北を見ると、JR高知駅のドームに向けて、線路も道路も一直線に伸びています。背後の山が若干遠いのもあって、こちらの方が南側より、少しだけ空が広い気もします。
交差点北西側にある白塗りの建物。かつては鄙には稀なブランドショップが入っていたのですが、後に閉店。現在は珍しい2階建てのコンビニになっています。
桟橋線が走る「はりまや通り」との交差点、ここから西に行くのは追手筋、少し進めば毎週日曜の街路市が始まります。
日曜市の東の端は、電車道から1ブロック先。ここを1丁目の始まりに、西に進んで高知城そばの6丁目、途中ひろめ市場で南に分かれる7丁目まで、市は1キロ以上にわたって並んでいます。
北行のホーム。ここから電車に乗る人の行先は、高知駅前ぐらいしかありません。
高知駅前まではあるいて10分足らず。それでも今日は生憎の天気、ホームには濡れずに移動できる電車を待つ人の姿が見えます。
高知駅前行の電車が到着。徐々に乗客が乗り込んでいきます。
電車は新たな乗客がホームに来ないのを確認すると、高知駅前へと発車していきます。
反対側の南行ホーム。はりまや橋、桟橋方面の他、今では本数が少なくなりましたが、平日にははりまや交差点を西に折れ、升形に行く電車も何本か残っています。
ホームの向かいには飲食店が立ち並びます。同じ駅でありながら、背後の風景は、北行ホームとはだいぶ違うものです。
その南行ホームに、赤い電車がやって来ました。かつて名古屋鉄道の岐阜市内線を走っていた車両です。路線全廃によって高知に移ってきてから、もう10年以上が経っています。
岐阜から来た車両はもう1両。高知であちこち改造も受け、今はとさでん交通のマークも掲げていますが、名鉄印の赤一色の車体は今も変わりません。
赤色の高知駅前行電車が蓮池町通りを越えると、入れ違いに先程の電車が折り返してきます。電車は間もなく高知橋の停留所に立ち寄り、しばらく客待ちで停車します。
高知橋を出た電車がホームに近づいてきました。
200形211号、還暦を超える車両が、今日も高知市内を南北に往復しています。