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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(163)上町二丁目駅(とさでん交通伊野線)

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 高知市内中心街の主要交差点には、分かりやすいようにアルファベットが割り振られています。最初の"A"が振られているのが、上町二丁目交差点。その東西に、とさでんの同じ名前の停留所が置かれています。

 

 

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 上り下りのホームがあるのは、交差点を渡ってから。上りのホームを出た電車は、枡形付近のカーブを曲がり、いよいよ市内の最中心部に入っていきます。

 

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 人影が去った下りのホーム。その奥に続く国道沿いに、いくつもの街灯が画一的に並んでいます。

 

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 幹線道路どうしの交差点から南に少しだけ歩くと、水路を挟んだ2つの道が通ります。

 高知名物街路市、毎週火曜に開かれるのはこの先から西、上町五丁目にかけての間。自動車が速度を上げて行き交う裏で、昔ながらの市が今も生きています。

 

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 交差点の反対側、東に向かう水路の上には、高知の歴史を示す小さな案内板が目に入ります。上町はかつて旧山内家の下級武士が集住していた土地、それだけに幕末期の史跡には事欠きません。

  

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 案内の通りに幹線道路を歩くと、いきなり石碑が現れました。

 幕末の世に商家から亀山社中に身を投じた大泉洋近藤長次郎の旧邸があったことを示す碑が、アスファルトとビルに囲まれた中に、とはいえ車道側なのでひっそりとというわけでもなく、立っています。

 

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 幹線道路を横切り、鏡川の北詰まで来ました。

 この辺りは坂本龍馬の生誕地をはじめとするゆかりの場所が多く、付近を巡るルートが「歴史の道」となっています。このような大きな案内板も、周辺ではいくつか置かれています。

 

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 この付近には小さな水天宮も祀られていて、治水に悩まされた時代が推察されます。もっとも、今の鏡川もいくらか雨が多めに降れば、途端に増水して警報が鳴り響きます。堤防こそ整備されたとはいえ、鏡の如き名前とは裏腹の暴れ川の素顔は、今も消えてはいません。

 

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 そんな鏡川に、今日も雨が降ります。この辺りは天気の良い昼間であれば、芝生にヤギが現れて草を食む姿が見られることもあるのですが、残念ながらこの日はお休みのようです。

 

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 再び上町二丁目の交差点に戻りました。ちょうど到着した東行の電車は、戦後すぐの土佐電の塗装。冷房もない昔ながらのスタイルの電車が、発車を待っています。

 

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 ホームの乗り場案内に描かれたのが、現在のとさでん交通流の塗装。電車・バスともみどりのイメージの旧土佐電、オレンジがメインカラーの旧高知県交通を融合させたスタイルです。

 

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 西行同様、屋根つきベンチ・椅子無しの東行ホーム。ただしバス停で言えば、二丁目より一丁目の方がむしろ近いぐらいかも知れません。

 

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 先程まで歩いてきた、南からの幹線道路。背後の山を貫いて、春野方面へと続いていきます。

 

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 電車通りの西方面。現代的な道路ながら、よく見れば戦争よりも前の時代を髣髴とさせる建物も残っています。

 

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 交差点から北への道を走り、途中で折れれば高知駅方面。さらに北上すれば、円行寺から土佐山へと続いていきます。円行寺と言えば、JRに円行寺口駅がありますが、これが甲子園口すら凌駕する「口」なのは、以前書いた通りです。

 

3710920269.hatenablog.jp

 

 にしても、ここから4キロという距離表示は、円行寺口から円行寺までの距離感を考えると訝しい限りです。本当に4キロなのか?4キロ※個人の感想です。ということはないのか??

 そう思って調べてみたところ、

 

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 間違いとは言い切れませんでした。

 

 ちなみに、では高知駅3キロが過大なのかと思いきや、駅北口に行くとなると、ほぼ3キロでした。