中村から旧中村市(現四万十市)を西走する宿毛線。その市内最後の駅が、有岡駅です。
田んぼの中を横切る高架上、駅を出たディーゼルカーが中村に向けて速度を上げていきます。
有岡駅は、中村と宿毛の間で唯一上下の行き違いができる駅です。線路は一線スルー方式で配置されていて、1番線は前後の線路も含めて直線状で、そこから2番線が枝分かれしています。行き違いが無い時は、普通列車は上り下りどちらも2番線に入り、特急列車はカーブのない1番線を通過します。*1
宿毛方面。再び単線となり、一直線に伸びる線路は、向こうの山に吸い込まれていくようです。
駅の周囲。ここも、夏の高知の太陽と水を十二分に得た草や樹木が、風景を覆っています。
駅前はローカル線とは思えないほどの自転車の数。とはいえ、列車が来なければ人そのものを見かけることはありません。
有岡駅付近は高架構造ながら、決して高さがあるわけではありません。1番線には、一度階段を下ってから登る必要があります。
1番線の向こう、水路を隔てた先には、水田が広がります。
東にも一面に広がる水田。
西にも伸びてゆく水田。奥には中村宿毛道路の橋梁が見えます。
収穫を待つ無数の稲穂を望む有岡駅。
黒潮町のラッピング列車が2番線に入ってきました。
駅を出ると山を貫き、いよいよ宿毛市に入ります。