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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(72)国見駅(土佐くろしお鉄道宿毛線)

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 具同駅からほぼ一直線の線路が山あいに分け入り、カーブを越えると、国見駅に到着します。

 

 

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 中村を目指して駅を発ったディーゼルカー。エンジン音が消えれば、周囲は時折通る自動車の音が聴こえるだけです。

 

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 中村方面。このカーブを越えてトンネルをいくつか抜ければ、中村の市街地が広がっていきます。

 

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 カーブの途中にある国見駅宿毛方面へは、駅のすぐそばに迫る山をトンネルで貫いていきます。

 

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 四国西南部を走る国道56号線沿いにある国見駅。道路と線路の間、決して広いとは言えない空間に、駐輪場とわずかな駐車場が置かれています。

 

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 国道の向こうは、まだ現役の中学校。いかにも学校と思しき建物を見るごとに、そのたびに、既に閉校したのかどうかという疑問が頭をよぎるようになったのは、高知に来てからです。

 

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 駅からの階段を降りてきました。

 休日の昼、数台の自転車は置かれているものの、人影を見ることはありません。

 

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 駅近くのバス停。標柱に掲示されているのは、1日数本だけを示した、不釣り合いなまでに小さな時刻表。

 

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 反対側のバス停は、何物にも阻まれない雑草に囲まれ、今にも覆われようとしています。

 

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 ドライブインと思しき広告の跡。国道56号線の道沿いにあったのでしょう。

 ただ、今は中村からのバイパスが通るようになりました。車の流れも変わり、そもそもの車と人の数も減りゆく中で、人々の営みは徐々に小さくなり、その跡を夏草が覆っていきます。

 

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 築堤上に置かれた国見駅。その待合室に人影はありません。

 

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 ホームに戻ります。梅雨の合間の晴れ空の下、宿毛線の利用を訴える幟が、誰に見られるでも無くはためいています。

 

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 宿毛行のワンマンカーが到着。これからトンネルを抜けて、山に挟まれた線路を駆け抜けていきます。