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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知ユナイテッドSC、監督交代

 

 高知ユナイテッドSCの吉本監督が百年構想リーグ終了後に退任。そして後任にJ1とJ2で監督を歴任した下平隆宏氏の就任が公式に発表されました。

 

 

 2月からの百年構想リーグを終えたばかりの高知ユナイテッドSC。まだ余韻も冷めやらぬ中、吉本監督と立田ヘッドコーチの退任が明らかになりました。

 ただその3日後で、新たな監督として下平隆宏氏の就任が発表されたのです。

 

kochi-usc.jp

 

 吉本前監督の退任が衝撃や議論を巻き起こしたと思っていたところにすぐさま新監督が判明。しかも柏、横浜C、大分、長崎とJ1・J2クラブを率いた経験豊富な指導者とあって、界隈はすっかり大盛り上がりです。当方も新監督がすぐに決まって一安心しているところです。

 当方は吉本前監督の退任については「だろうなぁ」ぐらいの気分でした。既に報道はありましたし、大宮での試合後に選手とともにスタンドに来た時の様子を見ていて、来季も残る雰囲気ではないなと感じたもので、やっぱり、という感じでした。

 それに、これからステップアップしていかないといけない指導者にチャンスが舞い込んだとしたら、そりゃつかみたくもなるでしょうと。我が身に置きかえても、高知で「上がり」を迎えられたから残っているわけで、それまでに魅力的なオファーがあったらどうしていたか分かりません。

 というわけで、後任の監督が決まるまでは、ここではとくに反応する気はありませんでした。と思ったら意外と早く決まりましたが(笑)

 もっとも、言ってしまえば「これがサッカー」なんですよね。前監督がどうこうというより、そもそもチームが躍進すれば上位カテゴリから引き抜きがあるのが下位カテゴリの宿命で。うちだって開幕前は藤森や青戸を獲得していますし、下平新監督自体、JFLのジェイリースFCのアドバイザーを務めていたわけです。

 しかも、報道によれば吉本前監督の移籍に際しては違約金が発生するという話です。個人的には監督人事もさることながら、J3ライセンス発行に影響する債務超過の解消の方が気になっていたので、金額は不明ながら一定の収入獲得につながるのであれば、かえって良かった面すらあるとも言えます。「育てて売る」はビジネスとして避けて通れないことですし。

 むしろ痛手に思ったのは、立田ヘッドコーチも合わせて徳島に移ることです。とはいえ、公式YouTubeで公開された最終ミーティングの時の挨拶を見ていると、これはこれで経験しておくべきことなのかな、という思いを持ちました。吉本さんは卒業としても、立田さんは武者修行、いずれ成長して監督として戻ってくる期待とともに送り出すのが心意気だろうと。

 

www.youtube.com

 

 ……と書いていて、読む人によっては相当「甘い」と思うかも知れないな、とふと思いました。あるいは逆に、人が入れ替わることに対して冷淡に過ぎると。

 ただ言わせてもらえれば、人が入れ替わってもクラブは続くわけです。いや、続いてもらわないといけないんですよ。

 私からすれば、高知でやっと生まれたJクラブを守ること、そして次代に引き継ぐことが最大、事によっては唯一に近い関心事です。その上で、障害にならないこと、そればかりか益にすらなり得ることであれば、私としてはたいがいのことは受け止めて次に進みたいわけです。あくまで「私としては」ですけどね。

 私自身、若い頃なら監督とヘッドコーチの退任には相当気分を損ねていたであろう自覚があります。

 ですが、そういう熱を持ち続けるには、私はいろいろ経験し過ぎた。クラブが残るならそれでいいじゃないか、という発想になるしかないぐらい、いろいろなクラブやチームが消えていくのを見てしまった。チームを「救えなかった」死ぬまで消えない負い目すら抱え込む羽目になった。

 話が逸れそうなので戻しますが、個人的にはクラブ内外でいろいろな出来事があろうと目指すはただ1つ、それらを踏まえて高知ユナイテッドSCをどう守り、歴史を繋いでいくことだけです。高知に生まれ、高知に根差して成長していこうとする高知のJクラブを。

 

 ともあれ、新監督は決まりました。初陣は7月28日(日)の天皇杯高知県予選決勝、ギケンスでのナイトゲームです。編成はこれからで未知数ですが、新たなチームのデビュー戦を期待して楽しみに待ちたいと思います。