
高知ユナイテッドSC、J2・J3百年構想リーグ初の四国サッカー遍路。初戦はホームギケンスで、ライバルたることを宿命づけられたFC今治との対戦です。
宿命のライバル。あまりに使い古されて、擦り切れた感じのある言葉かも知れません。しかし、世の中にはこの表現を使わないわけにはいかない関係性や存在が今もあるのです。高知ユナイテッドSCにとってのFC今治がそれです。
高知ユナイテッドSCが誕生したのが2015年オフ、当時加盟していたのが四国サッカーリーグなのはご存知の通りです。そして、2016年シーズン、JFLに上がってJリーグ入りを目指す高知に立ちはだかったのがFC今治でした。今でこそJ2に定着した今治にも、地域リーグで高知と並んだ時代があったのです。むしろ、高知の2クラブが統合してユナイテッドが誕生したことこそが、強敵今治に立ち向かうためのだったという話すらあるのです*1。私も1試合、途中までですが直接対決を観たことがあります。
しかし2016年シーズン、FC今治は高知を下して四国サッカーリーグを優勝、そこからJFL、J3、J2へと進んでいきました。そして、この間に両者の対戦はなし。同じ四国で同じようにJリーグ入りを目指したクラブでありながら、この間ずっと高知は今治に差をつけられたままだったのです。
そうである以上、高知は今治に10年間の借りを返さなければなりません。カテゴリーや戦力、経営規模、環境、知名度、たとえどんな差がついていようが、今治に追いつき、追い越すことを意識しないわけにはいかないのです。
そして、その借りを返す絶好の機会がやって来ました。J2・J3百年構想リーグWest-A、まずはホームでの対今治戦です。

……とさんざ煽っておいていきなりゆるい画像ですが(汗)、この日は香南市デー。今治がキャンプを張っていますし、その今治から来たMF76番三門の奥さんの実家も野市にあるので、うってつけの選択です。
で、こんなキャラクターがいるのだそうです。こちらは香南市の公式キャラクター「になりたい」のだそうで、聞けば来年から本格的に活動するのだとか。

この日の昼食にはとんかつ源三さんのチキンカツ(5個500円)を試してみました。ご覧の肉厚なチキンが1個当たり100円です!

これだけでは寂しいので、野菜でタルトさんのチーズトマトパイ(400円)も買いました。ドリンクを2杯飲んでもチケット代(ホーム自由席)込みで4000円かかりません。チケット代込みで4000円かかりません。大事なことなので2度言って下線も引いておきました。

さて、FC今治のメンバー発表です。スタメンはこちら。やはり駒井の名前にはインパクトがありますね。

こちらがサブスティテュートメンバーと監督です。
一方の高知のメンバーはこちら。三門の名前が呼ばれた時は今治のサポーターからも歓声が上がりました。

その今治サポーター、どっさり集まりました。上段にはビッグフラッグまで掲げていますし、今のところ今季最多のアウェイサポに違いありません。

そして試合開始、高知ボールのキックオフを任されたのは三門です。分かってるじゃないですか(笑)
この日も高知はキックオフ直後から攻勢に出ますが、今治もCKを獲得するなどやり返します。

そんな中の20分、高知は今治のFW9番新谷がペナルティエリア内での競り合いからヘッド。ゴール裏からはバーの上に行きそうに見えたのですが、これがブレーキが効いていてしっかり急降下、ゴールに吸い込まれて高知が先制です。

その後は危ない場面もありましたがGK17番猪瀬が身体を張ってセーブ。1‐0のまま45分が経過します。

ほとんど止まる場面がなかったのでアディショナルタイムも見た通り短く、そのまま前半が終了しました。

後半は今治ゴール。三門はここでお役御免、MF8番高野に後を託します。
その後は今治がボールを持つ時間帯が長くなりますが、高知は猪瀬を筆頭に安定した守りで今治を阻みます。

そんな中で本日の入場者数発表。今治からのサポーターの効果が大きいです。何せ遠征バスを2両も仕立ててましたし、自家用車で来た人もかなりいたでしょうからね。もっとも、この日は全国高校選抜相撲もあって、駐車場が大変なことになっていましたが……

その後の85分、試合を再び動かしたのは高知でした。猪瀬からのボールを収めたFW13番河田が敵陣右側に入った辺りからロングシュートを放つと、これが相手GK1番立川の頭上を越えてゴールへ。技術的にも時間帯的にもこれぞゴラッソ、高知が見事な追加点をもぎ取りました。

後半アディショナルタイムは5分。高知は今治の必死の反撃をしのぐと、終了間際にはFW33番長を投入してなおも攻勢を示します。

そして試合は2‐0で終了。高知はこれでPK戦含め4連勝です!
(参照)

この試合のMVP賞は途中出場からインパクト大の追加点を奪った河田でした。

終了後のお楽しみ、高知の面々がゴール裏に集まります。

タオルダンスで最初に出てきたのは、もちろん河田。

その後は先制した新谷が長を伴って登場しました。
ギケンス無敗の記録を4に伸ばした高知。そして10年の時を経て、FC今治を久々に下しました。
もっとも、10年前も直接対決で勝ってはいますし、今後はアウェイ戦も残っています。2勝を狙うのはもちろんのこと、目指すべきは今治を最終的に順位で上回ることです。宿命の強敵(ライバル)との対決はまだまだこれからです。
*1:宇都宮徹壱『サッカーおくのほそ道:Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ』カンゼン