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論文「モンゴル国から見た日本のイメージの諸相 -継続調査データから見た『親日国』の実際-」がweb公開されました

 

 『高知大学学術研究報告』第74巻所収の投稿論文「モンゴル国から見た日本のイメージの諸相 -継続調査データから見た『親日国』の実際-」が高知大学学術情報レポジトリからweb公開されました。その名のまんまの論文です。

 

 

 2025年12月31日付で公刊された『高知大学学術研究報告』第74巻に掲載された拙稿「モンゴル国から見た日本のイメージの諸相 -継続調査データから見た『親日国』の実際-」が高知大学学術情報レポジトリからweb公開されました。

 2025年7月の天皇皇后両陛下によるモンゴル語訪問によって、モンゴル、日本とモンゴルとの関係はこれまでにないほど注目されたと思います。そして、モンゴルの「親日国」としてのイメージは日本でさらに高まったことでしょう。この点については、以前"Mongolia Focus"ブログへのゲストポストで書いた通りです。

 

mongoliafocus.com

 

 モンゴル民主化以降に関する限り、「親日国」というイメージ自体は決して誤りではありません。むしろ、データ的にも経験的にも十分肯定できます。ですが、(「親日国」という語自体が孕む問題もも含め)いささか解像度が低い。かつ、社会に関してデータから得られた知見については、より新たなデータによる検証が常に求められます。

 そこで、この研究では複数時点、かつ現在に至るまで実施されている継続調査のデータを用い、日本のイメージに関する設問への回答結果を幅広く集め、集計結果の時点間での比較を中心に簡単な分析を加えています。そうすることで、モンゴルにおける日本のイメージについて、できるだけ最新の状況を知ること、そして過去との比較を行うことが、この研究の目的となります。

 ただし、ある国へのイメージは、当然ながらその国との関係に左右されるものです。とくにモンゴルの場合、両国関係の歴史を無視して日本のイメージについて語るのはあまりに浅薄です。そこで、ごくごく簡単ですが、論文では20世紀以降の両国関係の略史の章を設けました。あくまで略史でしかないのですが、少しでも関心のある方のとっかかりになることが、研究目的に隠れた筆者の願いでもあります。

 論文につきましては先述の通り高知大学学術情報リポジトリで無料ダウンロードが可能ですので、ご一読いただければ幸いです。とくに私の授業で少しでもモンゴルに関心を持ってもらえた学生の皆さん、高度な分析結果を難しく書いたつもりはないので(笑)、軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいですね。

 

hdl.handle.net