衝撃的なニュースが入ってきましたが、それでもリーグは続きます。今日はAC長野パルセイロとのナイトゲーム、ホーム春野総合運動公園陸上競技場での対戦です。
6月はリーグ戦負けなし、ホームでは2戦2勝と調子を上げてきた高知ユナイテッドSC。この日はAC長野パルセイロとの対戦ですが、試合の前にこのニュースに振れないわけにはいかないでしょう。
問題となったパワーハラスメントの疑いについてはクラブの公式発表以上の情報がありません。ですので、現時点で論評のしようがありません。ハラスメントが許されてはならないのは論を待たないとはいえ、憶測でモノをいうのは慎むべきですし、まして不確かな情報で監督や選手といった当事者を叩くのはデマへの加担になるのがオチで、言語道断です。
ただ、事件についてメディア報道が先行するのではなくクラブが先に発表したこと、監督休養や第三者による特別調査委員会の立ち上げ決定といった対応が迅速に打たれたのは、個人的には救いでした。決して簡単ではないと思いますが、まずは特別調査委員会の調査結果を待ちたいと思います。
ではスタジアムに移りましょう。この日はGK30番井上が育てた長ナスとピーマンの即売会がありました。長ナスは2本入り、どれだけ長く太いかが伝わるのではないかと思います。ピーマンはだいたい5個入りでした。
スタジアム前では新規加入したDF13番小林洵とMF44番朴龍二の横断幕を作るための募金中でした。
どんな状況でも腹が減るのは減るのです。この日は唐揚げ屋さんに行ってきました。
定番の金賞からあげ。このご時世に600円でこの量とジューシーさは有難いです。
というわけで入場。天気も良いので芝生に出てみました。
なお今日から応援の本体もスタンドからゴール芝に移ってきました。この点については当のウルトラスボニートが声明を出しているので、そちらをご一読ください。
本日の対戦相手、AC長野パルセイロのスターティングイレブンが発表されました。
こちらがサブスティテュートメンバーです。
樋口使わんなら返せと一瞬思いましたが、前の試合までは結構出場していたようで。
そして高知ユナイテッドSCのメンバーは下記リンク先より。
仕方がないことですが、神野ヘッドコーチのビジュアルはありませんでした。
そして試合です。前半は高知ボールで開始。この日は珍しく序盤から高知の攻めが続く展開でしたが、シュートが枠を捉えきれません。一方で長野の反撃もなかなか続かず、試合が動き気配のないまま進んでいきます。
0‐0で飲水タイム。この後は一転して長野優勢の時間が続きます。高知はゴール近くでファウルをとられるなど苦戦しますが、GK41番アルナウの好セーブもあって長野にゴールを割らせません。
前半アディッショナルタイムは長めでしたが、大きな動きはなく終了。
結局スコアレスのまま、試合は折り返しになります。
後半は長野ボールから。開始直後は長野に攻められますが、その後は高知が再び優位に試合を進めます。
60分にはFW39番ジョップ・セリンサリウが移籍後初登場。早速ボールに絡んでいきますが、シュートには至らず。
後半の飲水タイム。ここまで両チームともまだ得点はありません。再開後は長野が決定的な場面を作りますが、アルナウの好セーブで高知がピンチを脱します。
本日の入場者数発表。スタジアムに入った時は前回より少ない印象がありましたし、この日は高知市内でファイティングドッグスの試合がある上にパワハラ疑惑報道まであり、相当マズいのではと思ったのですが、徐々に入場者が増えて何とか2000人台は確保しました。
ここからさらに2500人、3000人と増やしていきたいところですが、そのためには家族連れ向けのイベントがもう少し欲しいところ。さらに懸案は空席だらけのメインスタンドです。正攻法は屋根をつけたりシートを改善する等して付加価値を高めることですが、少なくともシーズン中には不可能で、できるとすれば飲み放題付チケットや特典をつけるぐらいでしょうか。
ピッチに目を戻して、危機を逃れた高知は85分に選手交代、MF7番金原とFW20番杉山が入ります。すると88分、金原が早々に大仕事をやってのけました。
右ゴールライン近くからのMF16番上月のロングスローが相手に当たり、ボールは金原の足元へ。これをすぐさま反応した金原が蹴り込むと、ボールはゴール左下へ!ついに高知が先制しました。待望の先制点に選手たちも喜びを爆発させ、ゴール芝で応援を続けてきたサポーターの元に飛び込んできました。
ゴールを喜ぶ金原。Jリーグでの初得点です。
すぐさまアディッショナルタイムに入りますが、これが7分という長さ。ただ高知は長野の攻めを許さず、あの手この手で時間を使っていきます。
そして試合終了。高知が逃げ切り成功です!
最終結果。以前は終了間際に失点を重ねていたところ、逆に決勝点を奪ってウノセロ勝ち。高知がJリーグで初の連勝を収めました。
ヒーローインタビューに呼ばれたのは、もちろん金原です。
選手、コーチ、スタッフが勝利報告。サポーターの元にやって来ました。
勝利のタオルダンス。さっそくセリンサリウが登場です。
クリーンシート最大の功労者アルナウも、照れながら登場です。
最後はヒーローインタビューを終えた金原から、サポーターへの挨拶です。
選手やクラブの求めに応じ、サポーターたちがより近くでの応援に切り替えると、選手がそれに結果で応える。リーグ後半戦に向けて、理想的な流れが生まれました。