高知大学創立75周年研究成果報告シンポジウムで共同ポスター報告「デジタルアーカイブとオープンアクセスに向けた学術情報基盤図書館貴重書の資料学的研究」の一部を担当、故青木富太郎名誉教授による蒙疆調査の資料について報告しました。
2024年9月28日(土)に高知市文化プラザかるぽーとにて、高知大学創立75周年研究成果報告シンポジウム「未来研究ミュージアム~冒険の扉をひらこう~」が行われました。当方は共同ポスター報告「デジタルアーカイブとオープンアクセスに向けた学術情報基盤図書館貴重書の資料学的研究」に加わり、「高知大学学術情報基盤図書館青木文庫における青木富太郎の蒙疆調査資料について」というタイトルで、故青木富太郎名誉教授による蒙疆調査の資料について報告しました。
青木文庫については、昨年の第16回ウランバートル国際シンポジウムでの研究報告、さらにその成果を基にした『モンゴルと北東アジア研究』第9巻への投稿論文にてご紹介したことがあります。
あるいは、今回の報告の予告編でも記した通りです。
今回の報告は、青木文庫で長らく未整理だった手稿や研究・講義ノート等の資料のうち、青木氏が昭和16~19年にかけて蒙疆(現中国内モンゴル自治区)で行った調査活動の資料についての簡単な紹介です。
現時点では図書館職員や弊学の研究者の方々とともに、資料群の中にどのような資料が遺されていたのかを確認したところです。今後は資料のデジタルアーカイブ化、さらにはオンライン化に向けた作業が行われることになります。
その一方で、資料のより詳細な調査は、アーカイブ化とは別に取り組んでいかないといけません。当然、南モンゴルや歴史学に疎い私の手には負えませんから、専門の研究者の方々の手をお借りすることになります。そして何より、調査を行って成果を発信するところまでの費用をどうするかも頭が痛いところです……
とはいえ、再び紐解かれた資料群の中に発見が詰まっていることは、素人の私でも分かります。資料調査は端緒についたばかり、まだどうなるのかまるで分からない状況ですが、どうにかして進められればと思っているところです。