高知ユナイテッドSCの6月末時点での入場料収入が修正されたので、残り試合で必要となる金額をあらためて計算してみました。
- 1. はじめに
- 2. Jリーグ加入のための入場者数・入場料収入条件再確認
- 3. 残り試合で必要な入場者数は変更なし
- 4. 残り試合で必要な入場料収入総額
- 5. 残り試合で必要な1人当たり入場料収入
- 6. Spreadsheet更新しました
- 7. おわりに(雑感)
1. はじめに
高知ユナイテッドSCの今季2024年6月末時点までの入場料収入について、クラブ公式サイトから修正発表がありました。
幸いにして上方修正です。しかも2023年の年間入場料収入を上回ったとのことです。
ただし、これにより以前のエントリで記した残り試合での入場料収入、ならびに入場者1人当たりの収入についても修正が必要になります。
そこで、今回は新たに発表された金額を基に、残りのホームゲーム6試合での「ノルマ」となる入場料収入の総額と、残り試合で必要となる入場者1人当たりの金額について、再計算した値を示していきます。
2. Jリーグ加入のための入場者数・入場料収入条件再確認
本論に入る前に念のため確認しておくと、JFLからJリーグに加盟するためには、主催試合入場者数1試合平均2000人、主催試合入場料収入総額1000万円の双方を達成する必要があります。
他にもいくつか条件はありますが、中でも重要なのが成績要件。(JFL公式戦1位であれば他の条件を達成することで自動的にJ3入り決定、2位の場合はJ3公式戦19位のチームとの入れ替え戦で勝つ必要があります。
ご存知の通り、高知ユナイテッドSCは現時点で首位に立っています。そして高知は現在の勝点に43に勝点30を加えれば優勝確定。残り13試合で10勝すれば、2位の栃木シティSCが残り試合を全勝した時の勝点72を上回り、他チームに関係なく優勝が決まるのです。さらに栃木との直接対決で勝てば、必要な勝ち点はさらに減ります。さかわでの試合が大事です。
3. 残り試合で必要な入場者数は変更なし
今回修正があったのは入場料収入で、入場者数については以前の情報の通りです。確認しておくと、現時点での入場者数は9,930人です。
一方、主催試合15試合で1試合平均2000人をクリアするには、2,000*15=30,000人が必要。したがって、残り6試合で入場者数20,070人、1試合当たり3,345人が必要となります。ただし、さかわが定員1,000人と限られるので、春野陸上競技場での残り5試合が条件達成のカギを握ります。さかわで仮設スタンド組めませんか
4. 残り試合で必要な入場料収入総額
それでは、入場料収入の「ノルマ」を計算していきましょう。まずは総額から。
前掲のクラブ公式発表にある通り、現時点での入場料収入は4,314,000円。
先述の通りJリーグ入り要件は総額1,000万円なので、10,000,000-4,314,000=5,686,000円が残り試合で必要な入場料収入総額となります。
5. 残り試合で必要な1人当たり入場料収入
さらに、ここから今後必要となる「客単価」を計算してみましょう。
現時点での入場者1人当たり収入は4,314,000÷9,930≒434.44...。つまり、現時点での1人当たり入場者収入は434.44円となります。
Jリーグ入りの要件から計算した1人当たり入場料収入は、10,000,000÷30,000=333.33...円。なので、現状では条件を上回っていることになります。
そして、ここから残り試合で必要な1人当たり入場料収入を計算すると、5,686,000÷20,070≒283.31...。端数を切り上げても1人当たり284円の入場料収入が必要という計算結果になります。
もちろん、平均入場者数も入場料収入総額もクリアするのが大前提ですが、こうして見ると気分的にはだいぶ楽になるのではないでしょうか。
ちなみに、現状の1人当たり入場料収入水準を維持できて、かつ入場者数3万人を達成できたと仮定すると、年間を通じて434.44...×30,000=13,033,232.63...円の入場料収入が見込まれます。
6. Spreadsheet更新しました
以上の計算で用いたGoogle Spreadsheetを更新してあります。ご関心ある方は下記リンク先からどうぞ。なお「客単価」は条件を上回っているので要改善幅はゼロになります。
7. おわりに(雑感)
今季は民政官財学もなんかできんろうか、高知県内のさまざまな主体が高知ユナイテッドSCの支援に乗り出しています。このようなサポートはJリーグ入りを果たした後も必要です。
クラブ運営に関する情報公開と透明性は、そのような支援のための必要条件と言えるでしょう。誠実に現状を説明してくれてこそ、安心して支援できるというものですし。
その際、一度出された情報の訂正や修正はないに越したことはありません。ですが、どうしても必要な事態が出てくることは、おそらく避けられません。
そうなったときに過度に当事者を責めると、その後は訂正・修正を公開せず隠匿しようとするインセンティブが働いてしまう。それは下手をすると不正にもつながりますし、やはり避けたいものです。
なので、今回はひとまず訂正発表があったことを良しとすべきかと思います。悪い情報でもなかったわけですし。
そしてますます重要になる次回のホームゲームは今月31日(土)18:00に春野陸上競技場でキックオフ。飲み放題チケットなんてのも登場し、一般チケットのプレゼント企画も各所で実施中です。
#拡散希望
— やまと (@fyukiyasu) 2024年8月7日
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南海トラフ地震の不安が高まる中ではあるのですが、今必要なのは「通常の生活を送りながら、次の地震に向けた備えを再確認」すること。
今季残りのホームゲームをスタジアムで楽しむためにも、災害対策には最大限気を配りましょう!