ウランバートルの中心街を歩いていると、一連の壁画を見かけました。一部はグラフィティっぽいこの壁画、よくよく見ると、国連のSDGsに関するものです。なんでまたこんなものが。
ウランバートルはいろいろなグラフィティであふれています。私は研究関心から極端なナショナリズムや排外主義、ナチズムに関するものは見るようにしていますが、それ以外はほとんど反応していません。
ただ、そんな中でも、街を歩いていて気になったものがありました。ほぼ1ブロックで展開しているイラストがあって、番号が振ってあるのです。
そして、添えられた文面を見て気づきました。これ、国連の持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)です。
SDGs、日本でも良くも悪くも注目されるようになりましたが、具体的に何なの、という方もいらっしゃることでしょう。これは2030年までに達成すべき17の目標、それらを具体化した169のターゲットからなります。下記リンク先が簡潔かつ詳しい説明として、参考になります。
トップで出てきたのは17の目標のうち、「1. 貧困をなくそう」「2. 飢餓をゼロに」をイラスト化したものです。それぞれの目標については、日本ユニセフ協会が逐一解説しています。
以下、他の目標も順に出てくるはずなので、見てみることにしました。
17については、あるんだかないんだかって感じでしたが……
モンゴルは経済成長に加えて失業・貧困の解決、さらには気候変動の影響緩和や砂漠化の阻止など、SDGs絡みの問題が山積しています。それだけに、こういうイラストがあること自体には納得なのですが、それにしてもなんでこんなところに、ここまで大掛かりな作品ができているのか?
気になって辺りを歩いたところ、理由が分かりました。
これ、国連の駐モンゴル事務所の外壁でした。そりゃ描くわ。