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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

一時休業が迫る「道の駅大山」

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 安芸市東部の旧国道55号沿いにある「道の駅大山」が2022年2月末でいったん休業するというニュースがあり、先日立ち寄って付近を歩いてきました。

 

 

 道の駅大山は高知市から室戸岬方面に向かってほぼ中間ぐらい、安芸市の中心街を抜けた東部の大山岬付近にある道の駅です。

 もともとは国道55号沿いだったのですが、岬を貫く大山道路(大山トンネル)が完成して新たに国道となり、道の駅付近は旧道として市道に格下げ。それでもドライブ・ツーリング愛好家に親しまれてきましたが、さらにCOVID-19の打撃も加わり、指定管理者のJA高知県が撤退。今月末での一時休業に追い込まれました。

 

www.kochinews.co.jp

 

 休業後もトイレや自販機は使えるようですが、寂しくはなります。何とかその前にと、先日立ち寄って、これまであまり見てこなかった付近も回ってみました。

 

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 道の駅大山から東、脇道に入ったところにあるのが、浜千鳥公園。安芸市出身の弘田龍太郎氏が作曲した旧文部省唱歌「浜千鳥」を記念した公園です。

 ちなみに、付近にある土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線下山駅のキャラクターは、公園にちなんだ「しもやま ちどりちゃん」です。

 

gomen-nahari.com

 

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 晴れ間こそあるものの、寒風吹きすさぶ公園。浜千鳥というよりは岬の鴎という感じですが、漂う寂寥感は共通しているのかな、と思ったり。

 

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 公園にははらたいら先生による石碑がありました。この当時、地元の力の入りようが伺えます。

 

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 向かいに残っていた案内板。多くの自動車が行き交った時代の名残を遺しています。

 

 ここから道の駅に行って買物。流石に悪いので店内は撮っていませんが、休業間際なだけに棚は寂しいことになっていました。それでも地元の農産品は残っていたので、しばしのお別れの記念に買っていくことにします。

 

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 道の駅は伊尾木漁港に面していて、その先は安芸市の西部までが見通せます。いつもはここから眺めるだけですが、この機会に漁港の向こう側まで行ってみることにしました。

 

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 道の駅から伊尾木漁港に降りてきました。手前には例によって恋人の名所、じゃなかった恋人の聖地の看板が立っています。例によって……ま、例によって、ですね。

 

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 既に漁は終わったようで、漁港は閑散としています。

 

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 掘割になった漁港の行き止まりから、向かいの石組みの堤へと渡っていきます。

 

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 公園への道は橋ではなく、コンクリートの仕切りになっています。奥にあるのは、やはり恋人の聖地の看板でしょう。

 

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 低い堤を渡ってきました。ここが河野公園というのを初めて知りました。

 

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 振り返った道の駅大山。右手がトイレで、左手が本館です。真ん中を通路が通っていて、その右側が店舗、左側が飲食スペースになっています。

 

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 公園までの階段を登ってきました。東屋の傍らに、石造りのベンチのようなものがあります。

 

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 こちらが恋人の聖地のモニュメントのようです。というか、二人掛けのベンチでしょうか。

 

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 さらに奥にあった案内板。ほとんど読めなくなっていますが、おそらく撮影スポットである旨を示しているのでしょう。

 

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 公園から海を眺めると、その先に安芸市営球場のドームがありました。

 最大限ズームをかけて、ようやく撮れるのがこんな感じ。安芸市は広いのです。

 

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 さらに周囲を歩いてみます。手前は安芸市西部の矢流や赤野辺り、さらに向こうは手結の岬でしょうか。

 

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 公園には小さな石灯籠がありました。かつてはもっと大きな燈火が、海を行く漁船を照らしていたのでしょうか。

 

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 階段を降りて、海沿いへと降りていきます。

 

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 さらに海中への階段がありました。ただ季節が季節、いやそうでなくても、ここから波打ち際に入るのは、どう考えても危ない話です。

 

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 堤をぐるりと回ってきました。

 階段を上がって、恋人の聖地のベンチのところに戻ってきます。するとこの間ずっと静かだった辺りに、遠くからエンジン音が響きます。

 

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 ごめん・なはり線ディーゼルカーがやって来ました。

 高知・安芸方面から、しばらく旧道に沿って走る列車。

 道の駅の駐車場より手前辺りで旧道から分かれ、岬を貫くトンネルへと消えていきました。