先週の試合で優勝へのマジックナンバーを5とした高知ファイティングドッグス。早ければこの3日間でマジックがゼロになります。そんな週末の1戦目は、高知球場での香川オリーブガイナーズ戦です。
この日もベースボールドッグ五郎丸が登場。ボールを渡しに行くのも戻ってくるのも随分慣れたようです。
さて試合です。高知はハーラートップの山崎が登板。初回はボール先行で走者を背負うも、無失点で切り抜けます。
一方、打線は香川先発の石田に初回こそ抑えられたものの、2回から渋い攻めを見せつけます。
2回裏、高知は先頭の吉岡が三塁打を放つと、1死から大原が前進守備の三遊間を抜くタイムリーで先制します。
続く3回、高知は連打で無死1,3塁として、まずは松尾の併殺崩れで1点を追加。
さらにサンフォの2塁打で1死2,3塁としたところで、4番吉岡の放った当たりはファーストへ。ここでホームへの送球が大きく逸れ、その間に二者が生還します(記録は野手選択)。
さらに長谷部が1,2塁間を破り、1点を追加。序盤で高知が流れを手にしました。
直後の4回表が終わり、本来ならハイボールキャッチの時間です。
ただまん防中の高知で酒類販売というわけにはいかず、どうするものかと思ったら、キャッチ成功で1枚100円のトレーディングカードが4回裏まで10円になるという地味に破格のセールに変わりました。
はたしてキャッチは成功し、セール開始。どうしようかちょっと迷ったのですが、ネタとしていっとくことにしました。
通常1枚100円のところ、10枚買って100円。
ただそれだけだと気が引けるので、ついミレービスケット200円まで買ってしまいました。こういうところで気弱な消費をしているからお金が貯まらんのだよなぁ……
さておき、香川は4回裏に石田を諦め、岡本にスイッチします。
さらに5回からは近藤壱来が登板。一方の高知は山崎がボール球を重ねながらも失点は免れ、試合は膠着状態になります。
そして終盤、この日は公式戦でも9イニング制です。8回表は今田が登板、死球込みの四者凡退で終えます。
するとその裏、高知は1死から大原が3塁打を放つと、長谷部の遊ゴロの間に生還。ダメを押す1点を手に入れます。
そして最終回、この日は流石に平間ではなく、松下が登板です。
前回の汚名返上と行きたい松下でしたが、エラーで出鼻をくじかれると支給を与え、犠牲フライで1点を奪われます。
とはいえ追加点は許さず、最後は三球三振ターキー賞できっちり締めてゲームセット。高知がマジックナンバーを4としました。
最終スコア。最後の1失点は余計だとしても快勝です。
この日のヒーローインタビューには吉岡と山崎が呼ばれました。
吉岡は4打数2安打2打点に加えて2得点。タイムリーの少ない試合ながら、勝利には大きく貢献しました。
そして今年14勝目を挙げた山崎。最多勝が日に日に濃厚となっています。
さて、先述の通りマジック4とした高知ファイティングドッグス。とはいえ残り試合数の関係もあって、まだ安泰とは言い切れないところです。
ここであらためて、優勝のための条件を整理しておきましょう。下の表は高知、徳島、香川の残り試合の勝敗と勝率を示したものです(愛媛は優勝の可能性が消滅したため除外)。各チームの列のうち左側が勝敗(勝ち-負けの順)、右側がそれぞれのケースの勝率計算です。ただし同率で並んだ場合、当該チームどうしの勝敗、得失点差、総得点数を順に比較して順位を決定します。
高知 | 徳島 | 香川 | |||
4-7 | .657 | - | - | - | - |
3-8 | .625 | 12-0 | .625 | - | - |
2-9 | .594 | 11-1 | .594 | - | - |
1-10 | .563 | 10-2 | .563 | - | - |
0-11 | .531 | 9-3 | .531 | 7-0 | .531 |
- | - | 8-4 | .500 | 6-1 | .500 |
香川は残り試合全勝かつ高知が全敗かつ徳島がさらに1敗しない限り優勝はありません*1。一方の徳島も、残り試合を3勝1敗ペースでも非常に苦しく、2勝1敗ペースなら優勝はあり得ません。
以前のエントリでも書いたことですが、マジック5を切って、いよいよ現実味が見えてきました。
とはいえ、まだシーズンは終わったわけではありません。かつ来週が筑後でのホークス三軍戦で、ホームゲームはだいぶ空きます。
なので、できることなら5日に決めてしまいたいところです。そのためにも、これからも必勝態勢が続きます。
*1:香川が全勝の場合、高知・徳島双方に対して勝ち越しとなり、高知より上の順位となります。徳島とは現状4勝4敗、残り2試合のため、香川が徳島と同率以上になるには、徳島が残り3-2=1敗以上する必要があります。