新型コロナウィルスの新たな感染が収まった高知県。県内外の往来は18日(木)まで控えるところですが、県内観光も徐々に再開されつつあります。もうそろそろ市外の空気を味わっても問題あるまいと、先日室戸まで行ってきました。
高知市内を午前中に出発して、国道55号をひたすら東南へ。
室戸市に入った辺りで、そろそろ休憩する時間です。おなかも減りましたし。
ということで、道の駅キラメッセに立ち寄りました。
しかし、停留所の名前がポップ体……阿佐海岸鉄道もそうですが、室戸半島はこうなんでしょうか。
直販場にはやたらキャラクターがいます。そう言えば、そろそろビワの季節ですね。
こちらはポンカンでしょうね。なぜ相撲取りなのかは分かりませんが。
ニンジンがヒーローっぽくなっています。空も飛べるはずかどうかは分かりません。
きゅうりです。これを見せて、一瞬でもゴーヤかと思った方がいたら、その人はパ・リーグに詳しいです。
キラメッセ室戸では、国道と海岸の間に直販市とミュージアムとレストランが並んでいます。続いてはそのミュージアム、鯨館に行ってみます。
かつて捕鯨で栄えた室戸。往時の記録を残すのが、こちらの鯨館です。
館内に入ると、上空を泳ぐ鯨のモニュメントと、かつての捕鯨船が展示されています。
鯨の表情、歯が怖いわりに、目が……
江戸時代からの伝統漁法で使われていた勢子舟。往時は多くの船が出ていたのでしょうが、それにしてもこのサイズは意外です。
勢子舟の解説は高札に示されています。
毎度のごとく少しぶれて済みませんが、勢子舟に乗ってみました。これで大海原に漕ぎ出すというのは、相当勇気がいる気がします。ものっそ揺れるでしょうし。
そしてここでお楽しみです。入館した時にVRのヘッドセットを貸し出してもらっていたのです。ここで装着することで、海の中の景色を疑似体験することができます。
どんな感じか、写真でお見せできれば良かったのですが、撮影方法が分かりません。気になる方は、ここまで来られるようになった時、ご自身でぜひ。
クジラの骨格です。何クジラかは、忘れました(ヲイ
2階に上がって、展示館全体を眺めてみます。
国道と浜に挟まれた、決して広いとは言えない敷地に、クジラと生きてきた歴史が散りばめられています。
昼食はレストラン「鯨の郷」で。考えてみれば、2ヶ月ぐらい外食をしていませんでした。
幸いにも、制約はありながらも昼間の営業は行っています。お弁当も考えないではなかったのですが、せっかく店が開いているので、入ることにしました。
入ってみると、本来4人掛けのテーブルの椅子がところどころ減らされています。直接対面しないよう考えられているようです。
※キラメッセ室戸ウェブサイトによれば、6月2日(火)より夜間の営業も再開されました。
鯨チョップ定食にしました。そこそこガーリックも効いておいしかったです。昼間っからガーリックかよと思いますが、ソーシャル・ディスタンスを取るには役立つかも知れません。と思ったら、もともとカツオのたたきにニンニク片を乗せる風土でした。
ご飯を食べて、再び外へ。一面の海に、波に洗われた海岸線。岩石の縞模様、地学が分かるとなお面白く見えることでしょう。
それにしても、太平洋なる言葉を知らなかった昔、捕鯨に出ていた人々は、この海の先がどうなっていると思っていたのでしょうか。
来し方を振り返ります。高知市内は、遠くの方の岬のさらに先。こうして見ると、あらためて遠くに来たものだと思います。しかもほとんど地道
ただ、室戸とは逆の方角には、授業で週によっては3回も4回も通っていたはずなんですよね。たった3, 4ヶ月前のことなのに、遥かに霞む水平線よりも、遠く朧げになってしまいました。
[後篇に続く]