東北新幹線と田沢湖線の直通線を経て、秋田にやって来ました。折しも夏の高校野球が終わったところ、金足農業高校の準優勝でもちきりです。
駅前には応援メッセージ用のホワイトボードが置かれているのですが、ご覧の通りメッセージが余すところなくびっちり書かれています。
地元の商店街も協賛してのボード設置。10月末には吉田投手のNPBドラフト指名も控えていますし、あとしばらくは話題に上りそうです。
普段なら竿頭の提灯だけが飾られるところ、大きな横断幕も張られています。「準」の字が小さく付け足されているところがミソです。
秋田の話題と言えば魁新報。駅ビルに号外の拡大版が出されています。「悲願の大気に届かず」というのは金足農高だけではなく、東北6県に通じる話です。
とはいえ、駅前が金足農高一辺倒と言うばかりでもなく、
やっぱりキティ姐さんがいます。ちなみにTVCMも見まして、こちらは姐さんは出ていないのですが、ある種時代を感じました。私が子どもの頃のナウさと言いますか。
あと、秋田のキャラクターと言えば超神ネイガーです。ポスター中央上。登場からずいぶん経っていると思うのですが、地元を固めたご当地キャラはそうそう消えません。そのうち親子でショーを観覧という例も出てくるのでしょう。もうあるかも知れませんが。
ここでちょっと水分補給と、地場のドリンクを買ったところ、これがまぁ冷えてること冷えてること!チンカチンカのしゃっこいダイサーです(なぎら健壱のモノマネ風。あくまでモノマネ風)。眠気が一気に吹き飛びました。秋田に来たときは必ずワンカップを買って適当に呑んでるのですが、たまにはソフトドリンクも良いですね。
駅周辺でのんびりするうち、移動時間となりました。空港へのリムジンバスの乗り場に行くと、駅ビルにはやはり金足農高を讃える垂れ幕が掲げられています。そして、その隣にはバドミントン世界選手権メダル獲得の垂れ幕も。おめでとうございます。
リムジンバスがやって来ました。ここから空港までは30分弱です。
秋田には何回も飛行機で来ていますし、駅から空港までの道は見慣れたもの……と思っていたのですが、バスが走り出してみると、どうも感じが違う。特に市街地を離れると、かなりの違和感を感じます。なんでだろうと考えてみたら、雪がないからでした。
今年も含め、秋田には冬場の酒蔵開放に合わせて来ることがほとんどで、当然外は一面の雪景色です。
こんな感じとか、
こんな感じ。そりゃ同じ場所でも見える風景は違うよな、と妙に納得したのでした。
空港に着くと、いきなりハチ公がいました。元は秋田県大館市の出身だそうです。
というのは良いとしましょう。なまはげにまでこんなことさすかと。
ただ、大都市圏ではなかなかイメージしづらいでしょうが、高校野球で地元校、それも地元出身者の多い高校が決勝に進もうものなら、どこの道県でも同じように盛り上がるとは思います(都と府は知らない)。
この夏も炎天下での試合開催や、吉田投手の起用などが物議をかもしました。ただ、そういう議論もすべて含めて、「高校野球」という夏の定番行事にほかなりません。高校野球、特に夏の甲子園の「改革案」が乱れ飛んでいますし、中には傾聴に値するものもあるかも知れませんが、それらがどこまで責任感のある議論かは分かりません。言ってしまえば、当事者や専門家はならいざ知らず、そうでない「外野」が高校野球について議論をぶつのも、高校野球を楽しみ、消費する方法の一つに過ぎない気がします。当人がそれに気づいているかは別ですし、良いか悪いかはもっと別ですが。
空港でやることも特にないので、そのまま搭乗口へ。ここから、まずは羽田に出ることになります。
羽田で乗り継ぎ便を待つ間に日が暮れました。またも使用機材の到着遅れで、出発は15分後に延びています。ただ、台風の後遺症がまだ残っていますし、ちょっとの遅れで飛ぶだけならまだ良い方とも思います。秋田で買ったワンカップを片手に(結局買っている)、今しばらく搭乗開始を待つことにします。
なお、今回は羽田から鹿児島まで一気に南下します。高知に来て、下手な東京都民よりも羽田を活用している気がします。
飛行機の中では特に何事もなく(あっても困りますが)、遅れましたが無事鹿児島着。空港で早速観光PRの広告を見かけました。言わずと知れた大河ドラマと維新150周年という絶好のネタを得たのは良いとして、西郷隆盛、和装のアンクルトリスかと思いました。
空港からはほぼ最終のリムジンバスで市内着。近くのコンビニで夜食を買って、ホテルに入ろうとしたのですが、こちら鹿児島地元の食べ物が全くありません。焼酎はあるのですが、惣菜からつまみから、全部が全部PBか全国販売の商品か画一のホットスナック。旅行気分がすっかり萎えてしまいました。
ただ、さりとて腹は減りますし、酒は呑みたい。せめて焼酎があったことを慰めにしつつ、超適当につまみを買って、ホテルにさっさと入ったのでした。
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