第19回世界社会学会議の第2日目、今日から本格的に各セッションが開催されます。毎日朝8時半から夜9時前までの長丁場での開催、座って聞くだけでも結構な持久力が求められます。
この日は世界社会学会長による全体集会からスタート。「権力、暴力、正義の構造」の下に、開催地カナダ、イギリス、インド、フランスからの研究者による報告が行われます。ただ内容なのですが、私自身全てをちゃんと聞けているわけではないですし、そもそも他者の報告をどこまで書いていいのか分からないので、ここでは省略します(以後のセッションも同じ)。なので、ここからの学会に関する記述はどうしても無味乾燥なものになってしまいます。済みません。
なお、どうしても気になる方は、大会サイトにプログラムと報告要旨のPDFがそれぞれありますので、ご覧ください(英語です)。
■ XIX ISA World Congress of Sociology
全体集会に続いて、各RC(研究委員会)、WG(作業部会)、TG(テーマ別部会)によるセッションが始まります。どのセッションに参加するかは自由ですが、私はRC05とRC20の2つに所属しているので、両RCが主催するセッションに主に出席することにしています。最初に出たのはRC20(比較社会学)のセッションで、実証的な研究や国際調査プロジェクトの紹介といった報告が行われました。
セッションは昼間もぶち抜きで行われるのですが、流石に全部出席していてはお腹が減るので、頃合いを見計らって昼食にします。会場内のブースでサラダとコーラを買ったのですが、これだけで18カナダドル!いくらなんでもです。それでなくても出張旅費も何もなしで来ざるを得なかったので、こんなところで豪勢にしている場合でなし。安く調達できそうなところを探さないといけません。
昼食の売店があるのは大きなホールで、この中に出版社や大学のブース、休憩所等が置かれています。一角にはポスターセッション用のボードが置かれていますが、セッションの実施時間がそれぞれ決まっているので、時間外のボードが空いていて、開店休業のようなイメージを与えます。
昼食を済ませ、さらにまだ完成していない報告資料と日本から持ち込んだ仕事にかかっている途中で、午後からのセッションの時間になりました。引き続きRC20のセッション、こちらは国際比較の実証研究の報告が並びます。
ちなみに、RC・WG・TGの規模は様々なのですが、大きなものであっても、時間割の最初から最後までセッションがあるということはありません(たぶん)。そういう場合は所属以外のセッションに行けばいいのですが、ときには興味を惹くセッションがない時間帯というのもあります。なので、セッションの時間帯であっても、ロビーやホールでは参加者が結構いて、談笑したりPCに向かっていたりします。私も空き時間は報告資料を作ったり、メールをチェックしたり仕事をしたり学内業務をしたりで、とても市内を散策する余裕はありません。
とはいえ、会場に缶詰めでは気が詰まりますし、気分転換の時間は欲しいところ。そんな時にお誘いを受け、近くの某カフェに行ってみました。店内のボードを見ると、書いてあるのは時候の挨拶ではなくて、先月行われたイベントの案内でした。
最近の言葉を使えばLGBTとなるのでしょうが、多様な性的嗜好・アイデンティティの人々が集まるイベントとのこと。名前を出せば日本でもおなじみのカフェですが、はたして同じようなボードを描くことはできるだろうか、とふと思ったり。
本日最後は研究報告ではなく、RC20の会議です。特に出席義務はないのですが、最近入ったばかりのRCなので、どんなものか様子を見ることにしました。
ただ、会場に入ってみると出席者は10人に満たず、しかも司会者からは「今日のアジェンダは特に聞いてないんだよねー」という一言。また参加者には未入会の人もいたようで、司会者からRCについての説明があり、最後は「割り当ての時間を全部使わなくてもいいもんね」という理由から、大幅に早く終了しました。ゆるいです。実にゆるいです。これからもこのRCに関わらせてもらおうと思いました。
そんなわけで本日の予定は終わりましたが、どこかで夕食を買っておきたいところ。近くにカフェテリアがあったのですが、行ってみると既に閉店後。どこか他を探さないといけません。
そんな折に通りがかりで見かけた、アメコミなのかジャパニーズ・ヒーローモノなのか(英語になってない)というボード。アリ男とハチってなんだよ、って調べてみたら、日本でも公開されている映画だそうです。
トレーラーを見ましたが、「あの」キャラクター登場には衝撃が走りました。
会場のすぐ近くにはスーパーも食料品店もありません。なので夕食と、何より酒を求めて、MTCCの南側まで来ました。確か、ここから少し歩けば、ビールを売っていたはずです。
この辺りには鉄道博物館があり、機関庫跡(たぶん)に、かつて活躍していた車両が並んでいます。
雨が降ったり止んだりの中、ベイエリアを歩いていると、ビアハウスがありました。ビアストアという表示に望みを託して入ると、はたして缶ビールを売っています。カナダと言えばウィスキーのイメージがあるのですが、これはこれでせっかくなので、買ってみることにしました。
いくつかあったIPAの中から2種類。スペースインベーダーはインベーダーというよりドクロっぽいですが、味自体はなかなか。一方、本職のドクロはアルコール度数が高め。我ながら良い選択だと自画自賛です。
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