四万十町から梼原町に入り、国道439号線高知県内区間の残りは30キロを切りました。希望も見えてきたところで、旧東津野村の国道197号線との分岐点を目指します。
ヨサクは梼原町の南東部を通りますが、町内区間は決して長くありません。そんな中で特に見所もないかなと思いきや、途中の橋で気になる光景があって、車を停めました。
川に橋脚の跡が残っています。幅から言って、森林鉄道の跡と思われます。
年季の入ったコンクリート。道路事情が悪かった昔、この上には橋が架かり、木材を中心とする物流を担っていました。
橋桁がどれだけ前に撤去されたのかは分かりません。しかし頑強で壊すのも大変そうな橋台は今も残り、かつての栄華を伝えています。
反対側の橋台も残っているかと思ったのですが、確認はできませんでした。ただ、県内を走っていたら、こんな感じで、森林鉄道の廃線跡を見る機会はあることでしょう。そんな機会を期待しつつ、ヨサク巡行に戻ります。
珍しくも何ともなくなった山林中の狭隘区間を走る中、とうとう津野町まで来ました。
ここまで来れば、目的地はあと少し。いよいよラストスパート、と言いたいのですが、とてもスプリントをかけられそうな道ではありません。とは言え気分は若干高揚しつつ、残りの区間を走ります。
そして再び人里に入り、国道197号線との合流点に到着しました。ここから東に走れば、ゴールはすぐです。
国道197号線との合流点から2, 3分、ヨサクが再び分岐する交差点に来ました。ここに来たことで、国道439号線の高知県内区間を走り通したことになります。ついに走破です!
見覚えのあるゲート。確かに以前、ここからいの町までヨサクを走りました。妙な達成感に笑いがこみ上げます。我ながら、アホなことをやらかしたものです。
これで今回の旅の目的は達成。ここからは流石にしんどいのでヨサクは通らず、素直に帰途につきます。
途中立ち寄った道の駅布施ヶ坂。川海苔を使ったうどんが沁みました。
(高知県西南の旅・了)
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