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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

第29回全米サービス・ラーニング年次大会参加記(5)大会第1日・セントポール中心部を彷徨う

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 初日の各セッションが終わりました。これから宿に戻って書類仕事にかかる必要があるのですが、その前に夕食を調達する必要があります。外食する時間もお金もないですし。そういうわけで、会場からセントポールの街に出ることにしました。

 

 

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 会場のあるセントポールダウンタウンは、その名のイメージとは違って丘の上にあります。橋を隔てた向こうは双子のもう一方のミネアポリス、かと思ったら、地図を見ると違うようです。

 

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 セントポール中心部の街並み。中高層ビルが立ち並び、アスファルトが敷き詰められた、いかにも政治・ビジネスの中心地という感じです。ただ、この雰囲気を見る限り、買い物できそうなところが見当たりません。しかも今は日曜日の夕方、店があっても開いているやら。嫌な予感しかしません。

 

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 セントポールミネアポリスにはLRT(ライトレール)ができていて、この辺りは車道を走ります。ここはその名もセントラル・ステーションなのですが、名前が大層な割に駅はありがちな途中駅です。やはり曜日と時間のせいか、人はまばらです。

 

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 ビルによっては歴史があるようで、こんな風に由来が記されています。ただ、書いていることは分かるとしても、だからなんなのか、どういう意義があるのかが分からない。この辺は、街の歴史を知っておかないと難しいです。

 

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 セントラル・ステーションから隣のユニオン・デポの手前まで来て、ようやく電車を見かけました。ちょうど信号待ち中です。

 

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 ミネアポリス方面への電車が通っていきます。ポートランドで見かけた車両とは形式こそ違いそうなものの、やはり次世代型の超低床式車両です。これだけなら日本でも珍しくは無くなりましたが、こちらは2つの編成が連なっています。日本では(一部特例はありますが)路面電車の長さに法規上の制限があるので、こういう運用は簡単ではありません。

 

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 実にスムーズに走り去っていく列車。どこぞの年季モノの電車のように、モーターを唸らせてガタガタ走る感じはまるでありません。

 

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 ユニオン・デポ。長距離列車アムトラックLRTの拠点となっています。大陸横断鉄道、憧れはするのですが、時間的余裕も無ければ繰り返される事故報道で気後れする部分もあり、死ぬまでに乗る機会があるかどうか、怪しいものです。

 しかし、ここまでスーパー、雑貨店、コンビニ、食糧を調達できそうなところがまるで見当たりません。アテのないまま、さらに街を歩きます。

 

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 中心部の公園。左側が利用上の注意です。特に柵や囲いがあるわけではないのですが利用は午後11時まで。そしてアルコールの所持、消費は禁止、高知県民にはちょっと辛い場所です。

 

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 もっとも、それ以前にこんな気候の中、いつ雪が降ってもおかしくない空の下で、公園で過ごす気にもなりません。春になれば、のんびりできそうな感じはあるのですが……

 

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 さらに歩いたところで見つけた建物は聖母マリア教会とのこと。尖塔もあるレンガ造りの建物で、由緒ある教会と言われればまったく仰る通りなのですが、それにしてはどうにも新しい感じもします。

 

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 すぐ近くに別の教会もありました。こちらは窓の形状と築年数感からして、いかにも昔ながらの教会です。と言いつつ、この辺の歴史は全然分からないので、適当な感想です。

 

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 さらに突如現れた謎の壁画。隣の建物が取り壊されて、壁が剥き出しになったところに装飾を施したように推測されます。壁面に残る模様が、いかにも昔建物と隣接していたような感じですし。

 

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 見上げると、高層ビル上に大きなネオンサインがありました。どこの企業の広告かは分かりませんが、街中で自分の現在地を確認するには役に立ちそうです。

 というので歩いてみたものの、夕食の調達には見事失敗。店はあっても営業終了だったりで、まったく成果がありませんでした。さらに寒さが沁みていきます。

 

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 ちなみに、夜は若者向けのレセプションが会場で行われています。ただ、義務教育の児童生徒もいるような大会です。40過ぎのおっさんが「相対的若手」なんて言えたもんじゃありません。こちらに行けばスナック程度はあるのでしょうが、もとより敬遠です。

 

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 夜のセントラル・ステーション。ちょうど電車が入ってきたところ、昼にも増して人はいません。かといって歩くのが危険な雰囲気はあまり感じません。単純に人が少ないだけです。

 

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 州政府の建物が、まだ冬の引き締まった空気の中、夜空に輝いています。某県庁と比べれば、歴史も威厳もある建物ですが、県庁付近は夜でも買い物ができるのに、こちらはそんな場所が1つも見当たりません。これ以上探しても無駄そうなので、あきらめて宿に戻ることにしました。

 

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 宿に戻って、とりあえずお腹を満たせそうなものを集めます。コーヒーは部屋で作れました。ノンアルコールになりますが、致し方ありません。

 

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 夕食というよりは夜食。明日の朝食・昼食は結構な量になりそうなので、夜ぐらい軽く済ませた方が良いような気もしますが、それにしても、侘しいとはこういうことかも知れないな、とも思いはします。

 

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