ポートランドでの日程も折り返し点を過ぎました。今日はワークショップ3日目で郊外に出かけます。
その前にホテルで朝ごはん。
私が泊まったホテルでは毎朝ビュッフェスタイルの朝食がついています。この日はシリアルにしたのですが、これ以外にパンもいくつか種類がついていて、フルーツジュースもあります。ベーコンは私からすればカリカリですが、本場の本物のカリカリベーコンはこんなもんじゃない、という話です。じゃぁどんなもんなのか、というのは、今回は経験できませんでしたが。
ただ、これを見て気づいた方もいらっしゃるでしょうが……野菜がないんですね。そう文句を言うと、ポテトは野菜じゃないか、という反論が返ってきそうですが。というので、ヨーグルトや乳製品をビタミン源にすることになります。もっとも、昔モンゴルにいた時も、田舎に行けば料理形式こそ違え、野菜と言えばジャガイモぐらいという食事が続いたことはありますが。
ともあれ、腹ごしらえも済んだところで出発です。
今回は郊外のコミュニティを見学したのですが、やはり気になったのが住宅難。ポートランドが住みやすい街として評判が上がっていますが、住宅の供給は追いついておらず、賃貸の家賃もどんどん上がっているそうです。私が訪れた時には、住宅供給のための債券を市が発行するかどうかの住民投票の直前だったらしく、市内ではこのような賛成派のポスターを見かけました。
そんな中で、戸建ての住宅数件と共同施設からなるコハウジングを建設して住んでいる人々がいます。今回の日程では、そんなコハウジングの見学も入っています。
訪問したのがお昼時だったので、まずは昼食を交えながら、地元住民の方のお話を聞きます。
その後敷地内を歩いていると、ネコ発見。毛並みの整い方からすると、どこかの家で飼われているようです。あるいは、このネコもまた共同で飼っているのかも知れませんが。
とにかく物怖じしないネコ。遠い日本から来た見知らぬ相手でも、お構いなしにすり寄ってきます。そしてカメラを向けるとしっかりポーズ。
別のネコもやって来ました。こちらもこちらで、知らない相手だろうが、意に介する感じはまるでありません。
数日後にはハロウィン。本場だけあって飾りつけも気合が入っています。その辺の事情はこちらの方ならよくご存知のはずで、ぜひ伺ってみたかったのですが、残念ながらお話を聞くことはできませんでした。
さて大学に戻り、午後の講義が終わって本日の日程は無事消化。あとは日本出発前からのお待ちかね、ビアパーティーです。
向かったのは大学近くのビアホール。原材料の生産風景が店を入ったところに写真パネルで展示されていました。高知で見る畑作とは、まるで規模が違います。
なぜか店に飾ってあった旗。元日ハムの森本稀哲とは関係なさそうです。じゃぁどの森本氏と関係があるのかは分かりませんが。
ポートランド州立大学にもいろいろなスポーツのチームがあるようです。どこも決して有名なチームではないでしょうが(実際日本で聴いたことはないですし)、それでもこうして大学外の店でもユニホームが飾られています。この辺り、カレッジスポーツ文化が根を下ろしているのをあらためて実感します。
多種多様なポートランドのクラフトビール。いろいろ楽しみたいならテイスターセットがお勧めです。左から6, 7, 8とアルコール度数が高くなっていますが、"8"は8%ではなく、さらに度数が高い8.8%。アルコールも味もしっかりしたビールで、ほとんどが2日前に初対面のはずの参加者側も主催者側も、垣根はすっかり無くなりました。
会はお開きになったのですが、どうせならもう少しビールを呑んでおきたい。そう思って帰りにホテル近くのコンビニに寄ったのですが、どうも様子がヘンです。
見ると、店員が席を外しているらしく、ドアに掲示がしてあって入れなくなっています。仕方がないので待つことにすると、しばらくして店員が戻り、晴れて入店できました。
まだ気候の良い時期で、雨も降っていなかったから良かったようなものの、これが真夏や真冬ならかなりしんどいでしょうし、まして治安の悪いところならたまったもんじゃありません(そんなところで店員が揃って店を離れるか、という疑問はさておき)。
とはいえ、いつぞやワンオペ問題というのが騒がれた国から来た身からすれば、正々堂々店を離れ、客を待たせることができることに、彼我の差を感じたことは確かです。働く者からしてどちらが良いか、それはわざわざ書くことでもないでしょう。
ともあれビール入手。紛うことなきポートランドのビールです。
ちなみに、こちらに来るまではアメリカということで良いバーボンが安く手に入らないかと期待したのですが、店に行ってみると日本の量販店より値が張ります。しかも、ウォッカの方がバーボンよりよっぽど安く、種類もいろいろあります。一時期アメリカのウォッカがロシアを席巻しているのが問題視されたという話をいくつか読んだことがあるのですが、良し悪しはさておき、仕方のないことかも知れないとは思いました。