朝起きてみると頭が鈍く痛い。特にぶつけた記憶はないのですが、何だろう……くらくらして意識が定まらない中で思い至ったのが、時差ボケでした。
順調に日程をこなしているつもりが、アメリカでの日程に加えて、日本から日本の授業や業務時間で届く仕事のメールに対応していて、時間感覚がどっちつかずになってしまったようです。とりあえずは一旦ストップ。調子を取り戻さないことには話になりません。
同僚が差し入れてくれたバゲットのサンドウィッチ。この期に及んでアメリカンサイズですが、食欲はあるので食べ切ります。
フルーツがない(野菜以上に手に入りにくい?)というので代わりにもらったアップルジュース。これでだいぶ落ち着いたので活動再開です。せっかく体調がへんになってまでアメリカに来たのに、身につけられることは身につけて帰らなければ、もったいないったらありません←危険思想
4日目ですっかり馴染んだMAX。これが仕事でなければ、路面電車も含めて全線乗破とか試みるのですが。
とか言っている場合でもないので、MAXから路面電車を乗り継いで会場へ。後で考えたら歩ける距離だったのですが、こと今日に関しては用心です。
ただ講義中に体調が悪くなることもなく、ひとまずは無事乗り切ることができました。時間もあるので、連れ立ってお土産探しと夕食です。
そんな中訪れたスーパー。ポートランドと言えばクラフトビールが有名で、カリフォルニアやナパバレーほどではないにせよワインも結構あるのですが、そんな中で日本酒のコーナーがこれだけありました。正直なところ、初めて見る銘柄もちらほらあります。ただ、じきに帰国する身がそんなものを買っても仕方ないので、あくまで地場のものを買うことにします。
さらに進んでいくと、料理の量り売りのコーナーがありました。中華やアジアン、中近東やアフリカの料理まで、多種多様な料理が大量にあります。ご飯もおかずも関係なく、全て1ポンド8ドル95セント、レジを出るとイートイン用の席も結構あるので、ここで夕食をとることにしたのでした。
とりあえずいろいろ取ってみた結果。スープはレバノンのなんちゃら、でしたが名前を忘れてしまいました。こういう時は記録しておけば良かったと後で思うのですが、実際メモや写真をあまりにとりまくっていると怪しまれるかも知れない、という不安もあるので、難しいところです。
ちなみに飲み物はどうしようか迷った末、インパクトの強さで決定しました。ってか、「ただの水」という開き直りっぷりに感心したという説明もできますが。
帰りは途中まで路面電車。次の停留所で降りる人がいる場合、左側に"STOP"の表示が出ます。
ただし、降りる時に押すのは日本のようなボタンとは違い、ご覧の黄色いバー。ただしどこを押しても、よほど弱くない限りは反応してくれます。確かに、これだと諏訪ている人も立っている人も押せるので、混雑しているときに座っている人の頭が邪魔になったり、気兼ねしたりということはあまりなさそうです。
宿に戻ってテレビをつけます。総選挙直前のアメリカ、ニュース・ショーや討論番組も選挙一色、さらには上院議員候補の公開討論会なんていうのもありました。
ただ不思議なのが、全国ネットワークのCMの時間になって、選挙広告で出てくるのはドナルド・トランプのものばかり。そして多いのがテレゴングの広告です。「選挙システムが操作されていると思う人はXXXへ電話を!何百万人の声を集めよう!」この調子です。なので、ヒラリー・クリントンが出てくると言えば、ネガティヴ・キャンペーンの攻撃対象ばかりです。
全国ネットワークとはいえ、CMは州ごとに変えているのかも知れません。そしてオレゴンはどう見てもブルーステート、つまり民主党支持が根強い州で、ヒラリー・クリントンがわざわざCMを打つ必要もないと言われれば、そういう気もします。
しかし、それにしてもこうも一方的で大丈夫なのか。朝からすればすっかり頭は冴えたつもりですが、心の一部にはもやがかかるのを、テレビを見ながら感じました。