昨年に続いて今年も5月にオリックスの二軍戦が高知で開催。2試合組まれた初戦を観戦してきました。
試合前セレモニー。両軍の選手たちに記念品が贈られます。
続いてはオリックス田口監督、ソフトバンク水上監督に花束が贈呈されます。セレモニーはつつがなく終了、程なく試合開始です。
オリックス先発は山﨑福。前年にも先発していて、その時は一軍でも活躍できるだろうと期待したのですが、にもかかわらず今年も登板というのは、非常に寂しい話です。
その山﨑福、初回に2アウトから四球を与えると、4番猪本の当たりは左中間へのフライ。打ち取ったかに見えましたが打球は伸びて、気がつけばスタンドイン。いきなり2点を先制されます。
一方のホークス先発は山田。こちらも本来なら一軍に定着できそうな投手です。
初回から2点を追いかけるオリックスですが、すぐさま塁上に走者を置き、打者は二軍での調整が続く4番ボグセビック。って、
……まさかのヒライビック。
当然ながら想定外の展開ですが、おそらくホームユニを忘れたために、平井投手コーチに借りる羽目になったのでしょう。実際、過去にもユニホームを忘れてコーチや他の選手に借りた例はありますし。
そのボグセビック、初回の打席はショートゴロに倒れ、オリックスは得点ならず。
この後も山田はオリックス相手に再三ピンチを招きますが、あるいは勝負どころで打者をきっちり抑え、あるいは走者を吊り出して牽制で刺し、得点をまったく許しません。一方の山﨑福も2回以降すっかり立ち直り、試合はスミ2の投手戦となります。
両投手とも完投が狙える内容でしたが、ホークスが先に動きます。7回裏、2番手に上がったのはベテランの域に入りつつある柳瀬。チームがチームだけに一軍の層は分厚いですし、昨年振るわなかったのも分かるのですが、それにしても高知で見ることになるとは、と思うとこちらも残念。ただ投球は流石で、1イニングを三者凡退で完璧に抑えます。
続く8回裏には嘉弥真が登板。こちらはヒットと四球を出したものの、やはり得点は与えません。
援護を待ちながら好投を続けた山﨑福でしたが、結局ビハインドを背負ったまま8回で降板。9回には育成から上がったばかりの塚田が先頭打者を打ち取ります。
すると塚田はすぐさまお役御免となり、続いてマウンドに上がったのは大田。元横浜の阿斗里、と言えばピンと来る方もいるでしょう。戦力外後オリックスで育成契約を得ての登板、この日は残る打者2人をしっかり抑えました。
そして9回裏、ホークスはバッテリーごとの交換に出ます。ここで上がった投手は星野。
そして捕手はなんとあの細川。元をただせば一軍正捕手ですが、贅沢と言えば良いのか何なのか。そう言えば去年は去年で松中のホームランを見たのを思い出しました。
その星野-細川のバッテリーで逃げ切りたいホークスでしたが、またもピンチを招いてしまいます。ここで打者はヒライアン・ボグセビック。一塁側からは子どもたちの平井コールがかすかに聞こえてきます。本気で間違われているような気がします。忘れ物には気をつけないといけないと痛感します。
何はともあれ結果だけは出したいボグセビックでしたが、肝心のこの場面で三振。チャンスを活かせません。
結局このままホークスが無失点で抑え切って試合終了。
最終スコア。両先発の好投こそ光ったとはいえ、好機を活かせぬばかりか2回も牽制死を喰らった拙攻ぶりで、山﨑が1球に泣く結果となってしまいました。