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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

砂浜美術館第28回Tシャツアート展に参加してきました

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 高知県黒潮町。ここでは「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」をコンセプトに、土佐入野の砂浜を舞台としてさまざまなイベントや体験プログラムが行われています。中でも、砂浜で大量のTシャツが風に舞うTシャツアート展は、今年で第28回を数える恒例行事。今回はわれわれも展示前からちょこっと参加、昨日展示を見に行ってきました。

 

 

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 土佐入野の砂浜は連休中日とあって賑わっています。砂浜の手前で協力金1人300円を支払うと、パンフレットが貰えます。

 

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 砂浜に建てられたドア。イメージ的にはどこでもドアですが、いくらなんでもどこにでも連れてってくれるわけにはいきません。ドアの先は、砂浜に広がるアートの世界です。

 

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 ぽつりと置かれたテーブルと椅子。これ自体何やらアート的ですが、砂浜で座れるところは限られるだけに助かるのも正直なところ。あまり高尚な話ではありませんが。

 

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 Tシャツが風でひらひら、HIRAHIRA。

 本来のイメージはそうなのですが、この日は風が強い強い!ひらひらというかばたばた、ひっくり返ってヒモに巻き付いてしまうTシャツも続出です。

 

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 砂浜の入口には"T SHIRTS EXHIBITION"と書いたTシャツが掲げられているのですが、いろいろひっくり返っていて読めません。

 

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 ともあれ、砂浜に行けば大量のTシャツがはためいています。

 

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 Tシャツの数は1,000を超えるのだとか。何とか頑張って撮ってみましたが、全貌を収めるのは至難の業です。

 

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 ところで、冒頭ではTシャツアート展に「参加」と書きました。実は、それぞれのTシャツは個人・団体から募集した絵柄や写真をプリントしたもの。砂浜での展示の後、Tシャツは応募者に送られることになっています。ということで、われわれも応募すべく図柄を送ったのです。

 

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 図柄は家族の写真、イラスト、自作のロゴなどさまざまです。

 

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 ただ1,000枚以上ともなると、自分の図柄を探すのは難しいんじゃないかと思われるかも知れませんが、そこはご安心。

 

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 それぞれの柱には展示作品の番号が振ってあります。MやLというのはサイズです(Tシャツですからね)。先程頂いたパンフレットには番号と応募者の氏名、作品タイトルのリストがあるので、これらを頼りに探すことができるのです。

 

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 で、私の作品を見つけました。2年前にウランバートル近郊で撮影した写真です。こうしてみるとパステル画のようですが。

 

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 美術館ではためく私の作品。アート自体が動いているのですから、これこそ真のパフォーミングアートです(ぇ

 

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 Tシャツの中には表彰作品に選ばれるものもあります。こちらでは中でも砂浜大賞に選ばれた作品のレプリカを展示しています(実物は応募者に送っているはず)。

 

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 年ごとに作品名と審査員が示されています。

 

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 そして、その上にレプリカがあるのですが、やはり風が強いので、見るのも一苦労です。

 

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 作品の一部は企画展示になっています。こちらはJICA(国際協力事業団)とのタイアップ企画。

 

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 この企画では、技術研修受け入れで高知に来たラテンアメリカ日系人の皆さんによる作品が展示されています。

 

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 多聞に漏れず、かつて高知からもラテンアメリカへの移民が旅立って行きました。

 

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 Tシャツアート展での企画は、そんな移民の歴史と現在のつながりを伝えるものです。

 

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 Tシャツアート展は黒潮町を越え、今や気仙沼、モンゴル、ケニアなど、日本はもとより世界各地で開催されています。こちらはそのほんの1コマです。

 

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 砂浜の手前で、臨時のポストを見つけました。

 

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 砂浜美術館のニタリクジラ館長と、Tシャツのイラスト入り。

 

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 1日1回収集もしていて、しかも近くでポストカードも売っているので、ここから手紙を出すこともできますが、あいにく住所録を持ってきていない(苦笑)

 

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 さて、お昼前になったのでご飯にしましょう。砂浜の入口では、地元B級グルメやインド料理、タイ料理などの出店が並んでいます。また雑貨や服飾系の出店もあるので、好きな人にはこちらも楽しい空間です。

 

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 私は黒潮丼を調達。カツオの漬け丼にちりめんじゃこが乗っています。漬け丼だけというのもあったのですが、どうせならいろいろ食べたいと。

 

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 砂浜に沿って広がる入野松原。この隣は公園と駐車場になっています。

 

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 そんな公園でもTシャツがひらひら。

 

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 公園の奥にはラッキョウ畑が広がっていて、ちょうど収穫の最中でした。

 

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 ご飯も食べて砂浜に戻ります。突き抜けるような青空の下、はためくTシャツの下で人々が思い思いに時間を過ごしています。

 

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 遠く続く砂浜と松林。

 

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 はるかに見えるは中村か、足摺か。

 

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 波打ち際で遊ぶ人々。ただし波が荒いので、この辺りは遊泳禁止です。

 

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 ただ、それほどの波ともなればサーファーにとっては楽天地のようなもの。

 

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 この日も多くのサーファーが海に繰り出していました。

 

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 ぷかぷか、ひらひら、Tシャツアート展。

 

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 潮風をまともに受けた1,000以上のTシャツが舞い続けます。

 

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 この辺でわれわれは砂浜を後にしましたが、展示自体は6日まで開催しています。この際思い切って、ぜひ。

 

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