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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

2016年春の北国新規路線の旅(5)函館出発

 

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 北海道新幹線に乗る時間が近づいてきました。函館駅に戻り、新函館北斗に向かうことにします。

 

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 改札を抜けてホームへの入口の手前、新幹線のバナー広告が掲げられていました。フィーチャーされているのはやはり大谷です。

 

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 函館駅1番ホーム、新幹線が開業しても、地域輸送の主力はやはりこのディーゼルカーです。ただ国鉄時代からの車両とあって、まして苛酷な北海道で働き続けただけに、経年変化は覆うべくもありません。なので本来なら代替となる車両を用意すべきところ、その予算がないのか、車両が使えなくなったら列車の本数を減らさざるを得ないというのが現状です。あまりに悲惨な話ですが、とさでんも今のままでは他人様のことを言えないような……

 そんな重苦しい思考はどこへやら、函館駅は到着したばかりの乗客を迎えるべく盛り上がっています。イカール星人に和太鼓の演奏、観光客のテンションを上げるのに必死です。そんな中で出てきたのが、

 

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 北海道新幹線、H5系に扮した(?)一団。「函館はやぶさPR隊」だそうです。JR北海道の若手社員が駆り出されたのか、ご苦労なことだと思いきや、私より年上と思しき人も交じっていて驚きました。国労が残っていたら、いい年をした労働者がこんな格好をするなど許さなかったろうに、と思ったところ、さらに意外なことにJRの社員ではなくて、地元の商工会議所の青年部の発案だそうです。

 その上、この全身タイツ隊には青森に「七戸はやぶさPR隊」という前例があるのだとか。自身の無知を晒すのは恥ずかしい話ですが、ここまでやらないと地域は注目を集めることができない、というのはこの1年で身に沁みて理解したことです。

 もっとも、問題はその七戸隊が後発の函館隊をどう思っているか、なのですが、すぐさま愚問と思い知らされました。

 

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 函館・七戸、夢のハイタッチ。なお夢にもいろいろあります。これまた慌てて撮ったのでブレ気味ですが、マトモに撮れなくてよかった気も少ししていたり。

 

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 とまぁいろいろあった函館ですが、そろそろ出発の時間です。本日新設、函館では初となる普通電車を使った新幹線リレー列車「はこだてライナー」は既に入線済です。

 

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 はこだてライナーのエンブレム。この電車で新函館北斗に向かいます。

 

(参考)

www.jcci.or.jp