青森での乗り換え時間は数分。「はまなす」に早々に別れを告げて、次の電車が停まるホームに急ぎます。今日はここから南下し、仙台まで出て地下鉄の新線に乗るとともに、明日中に高知に帰れるよう、東北・関東を一気に縦断します。
八戸行の青い森鉄道快速。青春18きっぷはJR線用のきっぷですが、第3セクター鉄道の一部は例外的に乗車可能になっています。青い森鉄道の場合、青森から八戸まで途中下車なしで乗り通す場合と、青森・八戸から途中の野辺地でJR大湊線に乗り換える場合は、追加料金なしで乗車できます*1。
途中うつらうつらしながら、終点の八戸に着きました。冬の北の街とて、7時を過ぎれば夜は明けます。まだ新しい駅舎には、国定公園化を祝う大きなフラッグが掲げられていました。
その手前には、プロバスケットボールbjリーグの青森ワッツ、サッカーJFLのヴァンハラーレ八戸の応援幕。こうやって全国リーグクラスのご当地チームが各地で生まれるのは良いことですが、それだけに高知県も、何とか……
ところで、青春18きっぷは普通列車全国乗り放題のきっぷです。なので、特急や急行、まして新幹線には使えません。特急・急行料金の他に運賃も必要になるのです。
ただ、時間や体力の都合、あるいはどうしても乗りたい等の理由から、一部の区間のみ18きっぷを使わず、それらの列車に乗る人もいます。これを「ワープ」と言う人もいます。昨夜の「はまなす」もその例で、最後に乗りたかったからこそ、急行料金・指定料金と運賃も払ったわけです。
そして、今日はダイヤの都合上、八戸から二戸までは東北新幹線を使うことにしました。そうしないとこの日のうちに、沼津までたどり着けず、そうなると明日高知に帰るのも厳しくなるためです。
もっとも、これを厳密に考えれば「ワープ」とは言い難いところです。二戸から先の盛岡までは第3セクターのIGRいわて銀河鉄道の路線で、18きっぷが使えないためです。ですが、在来線→新幹線→在来線と考えれば、変則的なワープと言えそうな気もします。
ホームそばを通過する新幹線のある八戸駅には、ホームドアが設けられています。このキャラクターは知らなかったのですが、こちらでは有名なのでしょうか。
冷える朝の空気の中で、ようやく待ちわびた「はやぶさ」がやってきました。
新幹線では八戸と二戸は隣の駅。所要時間は10分ちょっとです。座席で落ち着く暇もなく、せわしない気分とともに、二戸で降りました。
二戸のホームに降り立つと、何やら幟が乱立しています。どうも各都道府県のもののようです。
もちろん高知もあります。よくよく見ると、下の方に小さい字で「いわて国体」とあります。どうも冬季国体が岩手県で開催ということのようです。
コンコースまで上がってみると、駅周辺の自然を思わせる大きなパネルが広がっていました。
一方のこちらはよく分かりません。凧でしょうか?
「九戸政実」とありますが、えーと、バサラ?高知県もだいぶお世話になっていますが。
ねぶた風の装飾もありました。先程のボードと、どちらが実物に近いかは分かりません。
駅と周辺の案内板。横断幕の右側のわんこそば兄弟は、以前の旅行でも何度か見かけたのですが、左側のキャラクターは初見です。
そしてさらに分からないのがコレ。気になって調べたところ、
「岩手県の県北地方の浄法寺町、一戸町、二戸市、九戸村、軽米町の5市町村を結ぶと、北の夜空に輝くカシオペア座と良く似ていることに気付きます」
なんじゃそら、と思って地図を見たのですが、浄法寺町が見当たらない。もしやと思って調べてみると、はたして二戸市と合併したということです。
カシオペアが無くなるのは、JRだけの話ではなかったということでしょうか。
*1:2016年1月13日現在。詳しくはJR各社ウェブサイト等で必ず確認してください